「ずっと作りたかった」毛糸で編まれた作品 予想外すぎる完成品に「細部まで凄すぎる」「これ編んでるとは」「カッコよすぎます」

「ずっと作りたかった」毛糸で編まれた作品 予想外すぎる完成品に「細部まで凄すぎる」「これ編んでるとは」「カッコよすぎます」
1からコツコツと編んでいます(@bon_66さんより提供)

毛糸とかぎ針で生み出された造形は、やわらかさや温かみを持ちながらも、ときに緻密で迫力のある作品へと変わるようです。

@bon_66さんが、自身で制作したかぎ針編み作品をXに投稿すると「細部まで凄すぎる」「これ編んでるとは」「カッコよすぎます」などのコメントが寄せられ、話題となっています。

今回はこの投稿について詳しく話を聞きました。

編み物との出会い

今回、投稿されたXで注目を集めたのは、かぎ針編み作家でもある投稿者さんが制作したティラノサウルスの骨格標本。
子どもの頃の憧れを形にした作品は、多くの人の心を掴んだようです。

全て毛糸で編まれています(@bon_66さんより提供)

投稿者さんがかぎ針編みを始めたのは大学生の頃。
通っていた喫茶店のオーナーにすすめられたのがきっかけで、幼い頃からビーズ手芸やミサンガ作りに親しんでいた投稿者さんは、編み物にも夢中になります。

基礎を学んだのちに本を参考にしながら作品を作り始め、次第にアレンジを加えてオリジナルの造形に挑戦。

そして立体造形への興味が高じて、現在は「あみぐるみ」を中心に、編み図を使わずイメージから直接作品を編み上げているそうです。

全体図(@bon_66さんより提供)

幼い頃の憧れをかたちに

今回のティラノサウルスの骨格を編もうと思ったのは、投稿者さんが子どもの頃に抱いていた夢がきっかけだといいます。
毎号付録がついて骨格模型を完成させるシリーズ本があり、創刊号を手にしたものの、続きは価格が高く集められませんでした。

1からコツコツと編んでいます(@bon_66さんより提供)

その憧れを大人になった今、編み物という手段で実現しようと決意。
360度観察できる3D化石データを参考に、頭骨から尾まで少しずつ編み進め、約3ヶ月かけて完成させました。

骨格を支える台座も手編みで仕上げるこだわりを見せています。

毛糸でもこの迫力(@bon_66さんより提供)

苦労とこれからの挑戦

制作にあたって最も苦労したのは「糸始末」。
パーツごとに発生する糸端を内部に隠す作業が、複雑な構造ゆえに困難を極めたといいます。

通常1ヶ月ほどで仕上がる作品もある中、今回の標本は3ヶ月を要する大作だったようです。

細かいところまで忠実に(@bon_66さんより提供)

大作を仕上げた今、投稿者さんは次に空想上の生物の骨格に挑戦したいと考えているそうです。
ドラゴンやクトゥルフ、ゴジラの制作も視野に入れ、創作の幅を広げようとしています。

なお、最近、作家業に関するホームページを開設したとのこと。

可動式の盆栽(@bon_66さんより提供)
招き双猫(@bon_66さんより提供)

幼少期の憧れを糸と針で編み上げたティラノサウルスの骨格標本は、投稿者さんの熱意とこだわりの結晶でした。
これからも新たな造形へ挑戦し、見る人を驚かせる作品を届けてくれることでしょう。

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