夏休みのある日、30代会社員の女性が小学3年生の息子さんと交わしたやり取りが、思わず笑ってしまうほどユニークでした。
今回は息子さんが残したメモについて、ママさんにお話を聞きました。
「遊びに行くなら、誰の家に行くか分かるようにしてね」
その日、息子さんは「近所のお友達と遊ぶ」と言って出かける準備をしていました。母親は午前中だけ仕事の予定があり、少し心配になって「誰とどこで遊ぶのか分かるようにしてね」と声をかけました。
すると息子さんは「わかった!メモしておくからね!」と元気よく返事。すぐに裏紙とペンを手に取り、何やら描き始めました。
出来上がったのは
大きな黒い四角の中に「ここ」と書かれ、そこからグニャグニャの線が友達の家へと伸びています。
右上には小さく「ばあちゃんの家」との書き込みも。
まさに本人なりのオリジナル地図で、「うん、完璧!」と自信満々。ですが母親は「え、どこ?これで本当に分かるの!?」と思わずツッコミを入れたくなるほどでした。
大人とは違う子どもの発想に尊さを感じる
母親はその瞬間、思わず笑いながらも「子どもって本当に面白いな、めちゃくちゃ可愛いな」と感じたそうです。
大人の感覚では「もっと詳しく書いてほしい」と思うところでも、子どもにとっては「これで十分」という自信がある。そのユニークな発想に驚かされたといいます。
「子どもは“正しく説明しなきゃ”ではなく、“自分なりに表現すれば伝わる”と考えているのだと気づきました。大人からすると不十分に見えるものでも、本人にとっては大切な工夫や挑戦なんですよね」
小さなやり取りが“成長”につながっていく
この出来事以来、息子さんは行き先や遊ぶ友達を紙にメモするようになり、地図や内容も少しずつ具体的になってきたそうです。
母親は「こうした小さなやり取りも成長につながっている」と感じ、息子さんの工夫を温かく見守っています。
「伝わるかな?」と工夫して描いた息子さんの“独創的な地図”は、大人にとっては予想外の作品でしたが、そこには確かな成長の一歩が刻まれていました。

