無邪気に髪の毛で遊ぶ子猫。その横で寝落ちしている女の子。
その姿はとても愛らしく、見ている方も自然と笑顔になります。
女の子のお父さんである＠hungry.zさんが、子猫と娘さんの様子をThreadsに投稿すると「起きないのすごい」「只者ではないな」「可愛すぎます」などのコメントが寄せられ話題になっています。
そこで＠hungry.zさんに話を聞きました。
髪の毛で遊び、その後…
今回登場する子猫は、生後42日前後の男の子の「ちゃい」くん。＠hungry.zさんには4人のお子さんがいますが、下から2番目の9歳の娘さんが茶色だから「ちゃい」と名付けたといいます。
ある日、ちゃいくんにご飯を食べさせた後、4人兄弟の一番下の7歳の娘さんがしばらく一緒に遊んでいたのですが、娘さん自身も夕食を食べた後だったので、プツンとスイッチが切れて寝落ちしてしまいました。急に相手をしてくれなくなった娘さんに、ちゃいくんは足元から少しずつ頭の方に歩いて行き、髪の毛で遊びだしたのです。
結構な暴れっぷりでしたが、娘さんは全く起きず。ちゃいくんはもちろん可愛いのですが、娘さんのその姿にある意味すごさを感じ、微笑ましく眺めていたといいます。
ちゃいくんもご飯後だったため、徐々に動きがスローになり、娘さんと手をつないで寝落ちしてしまいました。
暑い日に自宅の庭にいた3匹の子猫
7月9日の朝、娘さんたちが学校に行こうとしたとき、9歳の娘さんが「何か鳴き声が聞こえる」と言って庭を探したところ、薪小屋に3匹の小さな子猫がいました。
＠hungry.zさんは仕事で出張中だったため、電話で事実を知ることになります。
3匹のうちの1匹は既に亡くなっており、この日は朝から非常に暑い日で親猫も見当たらず。
「このままだと生き残った2匹も死んでしまう…」と2匹を保護し、とりあえずネットで調べた即席のミルクを飲ませて子どもたちは学校へ、＠hungry.zさんの奥さんは仕事に行きました。
その間、心配だった＠hungry.zさんでしたが、奥さんの職場の上司が猫が好きで、早上がりにしてくれたのです。その日に猫たちを動物病院に連れていきましたが、ひどい栄養失調で、先生からも厳しいだろう…と。
翌日に1匹は天国に行き、生き残ったのがちゃいくんでした。
ちゃいくんは一所懸命にミルクを飲んでくれ、家族全員で3時間おきのミルクタイムを乗り切ったといいます。
保護されたときは手のひらに乗るくらい小さく、70gだったちゃいくん。1ヶ月後には400gを超え、病院の先生もびっくりしていたそうです。
子どもたちも夜中に起きてお世話をして…
ところが＠hungry.zさんは、ちゃいくんを保護したものの、正直迷っていました。それは、10年以上一緒に過ごしているトイプードルのモコちゃんがいるからです。
病院の先生に言われたことは「モコちゃんファースト」でした。「先住のモコがストレスに感じてはならないということと、かわいいから飼いたいという安易な考えは、いずれ猫にとっても幸せでないかもしれない」と。
欲しいと言ってくれる人も周りに何人かいたといいます。ですが、そうこう考えているうちに、あっと言う間に1ヶ月が経過し、ケージやおもちゃ、フード用の器など、猫グッズがいっぱいに。
さらに、お子さんたちも頑張ってお世話を継続していました。記録にはミルクを飲んだ量や体重などが細かく記載されています。
そして、モコちゃんもちゃいくんを温かく迎え入れてくれ、一緒に遊んでくれるようになりました。
＠hungry.zさんは子どものころ、雨の中泣いていた子猫を家に連れて帰り、数年一緒に過ごした経験がありました。ボクサー犬もいたといいますが、犬猫人間、皆仲良くしていたと振り返ります。「その記憶も自然と受け入れる後押しになったのかもしれません」と＠hungry.zさん。
また、お子さんたちも2匹の死を目の当たりにして、わずかながら命の尊さを知りました。夏休みの宿題、読書感想文も、保護猫の本を題材にしていたといいます。
＠hungry.zさんはちゃいくんと、これからはパートナーとして、末長く一緒に暮らしていきたいと思います…と話していました。
娘さんの髪の毛で遊び、その後手をつなぎながら寝落ちする姿は本当にほっこりとします。これからも家族みんなで仲良く楽しく過ごしてほしいですね。