家族のかたちは様々ですが、血の繋がりを超えて育まれる愛情は、時に予期せぬ出来事を通して、その絆の深さを教えてくれます。
そんな中、今回「すごく幸せな気持ちになりました」と語るのは、20代の女性会社員であるお母さん。
今年、新しいパパを迎えた小学1年生の娘さんが、パパの初めての出張で見せた”パパ溺愛”エピソードについて、お話を伺いました。
新しい「パパ」との生活。初めての試練は5日間の出張
お母さんが、お付き合いしていた彼と今年再婚し、小学1年生の娘さん、ユイナちゃん(仮名)に新しい「パパ」ができました。お付き合いをしていた頃から、彼はユイナちゃんととても仲良し。お母さんがお仕事の日には2人きりでお出かけするなど、本当の親子のように過ごしていました。新しい家族としての生活に慣れてきた矢先、パパが4泊5日の社員旅行で家を空けることに。ユイナちゃんにとっては、パパと離れて過ごす初めての長い時間です。
「早く帰ってきてよ!」受話器越しの涙と、パパの大慌て
出張へ行く日、ユイナちゃんは元気にパパを送り出しました。しかし、日が経つにつれて、だんだんと元気がなくなっていきます。理由を尋ねると、ぽつりと「パパに会いたいな…」と呟きました。「出張中もビデオ電話をしてくれていたので、大丈夫かなと思っていたのですが、やっぱり寂しかったみたいで…。最終日にはついに泣き出してしまったんです」
その日は運悪く電波が悪くビデオ電話ができず、音声だけの通話に。すると、ユイナちゃんは「なんでビデオ電話してくれないの?早く帰ってきてよ!寂しい!」と、受話器の向こうで大号泣。まさか娘が号泣するとは思っていなかったパパは、「明日には帰るから!待ってて!」と嬉しい悲鳴を上げながら、大慌てだったそうです。
涙の再会と「パパ大好き!」のハグ。深まった親子の絆
翌日、ユイナちゃんが学校へ行っている間にパパが帰宅。その後ユイナちゃんは何も知らず帰ってきました。
しかし、家のドアを開けた瞬間、パパの姿を見つけると一目散に駆け寄り、靴を揃えるのも忘れてリビングへ。そして、パパに思いっきり抱きついていました。その日は一日中パパにべったり。一緒にお風呂に入り、夜はパパに抱きついて眠りにつきました。ユイナちゃんが寝た後、パパは「『寂しい』って言ってくれて、本当に嬉しかったよ」と、お母さんに幸せそうに語ってくれたと言います。
この日を境に、パパが帰ってくると玄関まで走ってお迎えに行く日が増え、自然とハグをする回数も増えました。以前は名前で呼んでいたのが、ごく自然に「パパ」と呼ぶようになり、「パパ大好き!」とハグする姿は、お母さんにとって何よりの宝物です。パパもこの一件で、今まで以上にユイナちゃんを溺愛するようになったとか。お母さんは、「何かあった時に、娘が自然とパパに相談できるような、信頼し合える関係でいてほしいです」と、2人を見つめながら優しく微笑んでいました。
初めての離れ離れの時間は、新しい家族の絆を、本物の「親子」の絆へと変える、かけがえのない出来事となったようです。
このお話のように、お子さんとのやり取りで「ハッとした」エピソードはありますか?

