28歳の@halfwayalive50さんは、ある日、下腹部にキリキリとした痛みがあることに気づきました。
普段は生理痛がほとんどないため、その痛みに気づいたのかもしれないといいますが、違和感はそれだけだったといいます。
痛み以外はとても元気で、これが病気の始まりだとは考えてもいませんでした。
そこで、衝撃の診断を受けた当時のことを@halfwayalive50さんに聞きました。
提供元:Akae/あかえ癌ファイター@halfwayalive50(Instagram)
卵巣嚢腫の疑いから希少ながんと診断されて…
@halfwayalive50さんは、左の下腹部にキリキリとした痛みが毎日続いていたことや、将来のために卵子凍結を考えていたこともあり、婦人科を受診しました。すると医師から「明日にでも大学病院に行ってください」と紹介状を渡されます。
それは、2025年11月下旬のことでした。

受診後、12月5日には腹腔鏡手術が行われます。この時点では卵巣嚢腫だと思われていたのですが、開けてみると腸への癒着があり、卵巣嚢腫の組織を少しだけ採取し病理検査を行ったところ、12月中旬に「成熟性嚢胞奇形腫悪性転化」という希少がんであることがわかりました。
「成熟性嚢胞奇形腫悪性転化」とは、良性の卵巣腫瘍が約1〜2%の確率でがん化してしまうことです。

若年での希少がん、迫られた大きな決断
がんと診断された当時のことについて「家族や周囲も動揺していましたし、がんについての知識もほとんどなかったため、誰も冷静ではいられなかった」と語ります。
このがんは40代から70代に発症することが多く、@halfwayalive50さんのように20代の患者のデータはほとんどないと医師から説明を受けました。
そのうえで「若年での症例が少なく、生存率の向上と将来の出産の可能性、どちらを優先すべきか医学的なデータだけで決めるのは難しい。最終的な人生の選択として、子宮と右の卵巣を残すか、すべて摘出するかをご自身で選んでください」と、本人の意思に委ねる形での苦渋の決断を伝えられます。
そこで@halfwayalive50さんは子宮の全摘は選ばず、左の卵巣とリンパ節、さらに癒着していたS状結腸のみを切除する手術を受けました。

ところが退院後、外来での診察で行った病理検査の結果、卵巣がんがG3(進行が早く、再発率も高いタイプ)であることが判明。これを受け、残した組織から再発するリスクが非常に高いという新たな医学的見地から、医師より「もう一度手術を行い、子宮を含めて摘出することをおすすめします」と改めて提案を受けました。
@halfwayalive50さんは、自分の命を優先する選択をします。
手術の直前には、当時の病状に基づき、子宮を全摘出した場合の生存確率は2年で約50%、全摘出しなかった場合は20〜30%ほどになる可能性があることも医師から告げられていました。@halfwayalive50さん個人の状況を踏まえた厳しい数字でした。
28歳で子宮を全摘出、向き合う現実
@halfwayalive50さんの手術は9時間半にも及び、28歳で子宮を全摘出しました。
「家族がほしい、子どもがほしい」という思いは、幼い頃からの夢だったといいます。@halfwayalive50さんは、子どもを見かけると涙がこぼれることもあり、子宮を全摘出した現実にはまだ向き合いきれていないと話します。
それでも「生きていたからこそ、この子に出会うためだったんだと思えるような養子に出会えたら」と、将来に向けた前向きな思いを語ってくれました。

現在も病気と向き合うなかで、@halfwayalive50さんは「自分のようにつらい思いをする人を少しでも減らしたい。体の違和感を無視しないでほしい」という思いを抱いています。
病気と闘う人と、普段通りの生活を送る人の間には、まるで別の世界のような隔たりを感じることもありました。そんな@halfwayalive50さんの心の支えとなっているのは、これまでと変わらず普通に接してくれる友人たちでした。
両方の立場を経験したからこそ「私がその真ん中に立ち、橋渡しのような存在になれたら」と、注意喚起の発信を続けています。

健康診断やがん検診には定期的に行ってほしい
@halfwayalive50さんは、海外で仕事をしていたこともあり、仕事を失い、家族や子どもを望めないかもしれない現実に直面しました。そこで「誰かのためになることをして、自分の力で前に進みたい」という思いから、SNSでの発信を始めました。

同じように若い世代に対して「自分は元気でも体は大丈夫ではない可能性もあること、健康診断やがん検診には定期的に行ってほしい」とメッセージを送ります。

今後は、影響力を高めていくことが、@halfwayalive50さんの目標です。
SNSでは3日間にわたり、病気と診断されるまでの経緯や手術のことなどを動画にまとめて発信しています。そこには「一人でも多くの人に届いたら嬉しい」という思いが込められていました。
動画のなかでは「お願いがあります」と切り出し、がん検診の大切さを伝えています。自身がつらい経験をしたにもかかわらず「みんなには同じようにつらい思いをしてほしくない」と語っていました。
こうした@halfwayalive50さんの思いは、多くの人にとって、がん検診について考えるきっかけの一つになるかもしれません。

