2児の父である@tada_otさんは、2024年1月初旬、微熱やのどの痛み、倦怠感など風邪のような症状が続き、違和感を覚えました。さらに首に触れた際、痛みはないもののしこりのような感触が…。
その後の検査で、100種類以上あるとされる悪性リンパ腫の一つ「古典的ホジキンリンパ腫」と診断されました。父として治療と向き合った日々について話を聞きました。
風邪のような症状から始まった異変
@tada_otさんは2023年末ごろから目やにが出始め、年明けも症状が続いていました。

1月3日の朝には寝汗で上着が濡れるほどになり、その後、微熱や咽頭痛、倦怠感も出現。4日に眼科を受診し「細菌性結膜炎」と診断されましたが、その際に首の腫れにも気づきます。
耳鼻科は休診だったため、翌5日、高熱が出たことから内科を受診。採血と抗生剤の処方を受けましたが、首の腫れを診た医師の様子に不安を覚えたといいます。

後日、血液検査の結果を聞きに再受診すると、大きな病院への紹介状が出されました。紹介先の耳鼻咽喉科で「がんの疑いがある」と告げられ、精密検査の結果「悪性リンパ腫」と診断されます。
「古典的ホジキンリンパ腫」とわかるまで
医師の指示でPET-CT検査を受け、2月6日に「古典的ホジキンリンパ腫結節硬化型」と正式に診断されました。最初の症状から約1ヶ月後のことでした。

がんの疑いを告げられたときは、最悪の事態も覚悟し、自分の人生や残された時間について真剣に考えたといいます。先行きへの不安から眠れない日々が続き、主治医に相談して薬を処方してもらったこともありました。
しかし、病名が確定すると気持ちに一区切りがつき、不安がやわらぎ、安堵を覚えたと振り返ります。

子どもたちの存在で、つらい治療を乗り越えられた
病気がわかった当時、@tada_otさんの子どもは5歳と2歳でした。
「この子たちの成長を見届けられないかもしれない」と不安に襲われたといいます。しかし、詳しい事情を知らないながらも、子どもたちは雰囲気の変化を察し、そばで寄り添ってくれました。
抗がん剤治療が進むにつれて倦怠感が強まり、一日の大半を寝て過ごす日々。思うように遊んであげられないもどかしさを感じるなか、懸命に応援してくれる子どもたちの姿が大きな支えになりました。

「どこでそんな優しさを覚えたのだろう」と、驚かされたそうです。子どもたちの無邪気な笑顔と優しさに支えられ、つらい副作用も乗り越えることができました。
そして今「私にとっての本当のヒーローは子どもたち」と改めて実感しています。
寛解後のリハビリと仕事復帰
@tada_otさんは現在、寛解から1年が経ちました。
医師から寛解と告げられた後の3ヶ月間は、体調と相談しながらウォーキングや軽い筋トレ、ストレッチなどのリハビリを開始。その後、体調が回復した寛解1年後に、1年3ヶ月ぶりに仕事へ復帰しました。

しかし、勤務時間中の体力は維持できていたものの、心理的な疲労を強く感じるようになりました。
そこで体調と向き合うため、半年で退職。現在は週1回のペースで働いています。
「会社が病気を理解してくれているので、心理的な負担なく働けています」と話していました。
体の異変に気づいてほしい
SNSで、厳しい状況のなか闘病する人たちの姿を知り「自分も頑張らなければ」と励まされた@tada_otさん。その経験から、自身の病気や入院生活の体験が誰かの不安を和らげるきっかけになればと、発信を始めました。
同じように病と闘う人たちに向けて「一人で懸命に治療に向き合うことも大切ですが、家族や周囲の人に遠慮なく甘えてもいい。家族に支えてもらうと不思議と気持ちがふっと軽くなり、がん治療を頑張る活力が湧いてくると思います」とメッセージを送ります。
悪性リンパ腫の主な症状には、原因不明の発熱や激しい寝汗、急激な体重減少といったいわゆる“B症状”のほか、首や脇の下、股の付け根などにできる痛みのないしこりがあります。
@tada_otさんは「こうした症状がみられた場合は体からのサインとして受け止め、少しでも違和感があれば早めに医療機関を受診してほしい」と、自身の経験を踏まえ、そう呼びかけています。
今後について「5年後の完治という大きな目標に向かって一歩ずつ着実に歩んでいけるよう、最優先で体調を整えていくつもりです」と語る@tada_otさん。
現在は寛解を維持していますが、引き続き経過観察を続けています。そのため「今はとにかく家族団らんで笑いの絶えない時間を過ごしたいという気持ちを強く持っています」と話していました。
@tada_otさんの投稿には、同じような症状から悪性リンパ腫と診断された人や、異なる経過をたどった人など、さまざまな立場の人からコメントが寄せられています。その発信は、症状の現れ方には個人差があることを踏まえつつ、体に違和感を覚えたときの向き合い方を考える、ひとつのきっかけになっているのかもしれません。

