日々の家事や育児に追われていると、パートナーへの「ちょっとしたお願い」が生活をスムーズに回す助けになることがあります。
一方で、長年一緒に暮らしていても、「これくらいは伝わるだろう」という感覚のズレが、思わぬすれ違いにつながることも少なくありません。
今回は、忙しい平日の夕方に夫へ買い物を頼んだところ、想定とは少し違う選択が返ってきたという、38歳主婦のエピソードを紹介します。
平日の夕方、夫に託した「いつものお米」
「平日の夕方、仕事と家事で立て込んでいて、帰宅途中だった夫に買い物をお願いしました」
そう振り返るのは、38歳の主婦の女性です。
家族が多い家庭では、お米の減りは早いもの。ちょうどストックが少なくなっていたため、彼女は夫にこうメッセージを送りました。
「いつも買っているお米を一袋お願いね」
銘柄や重さまでは指定せず、「いつもの」という言葉に任せた形でした。
普段、自分が買っている5キロ袋が自然と頭に浮かぶだろう、という感覚があったといいます。
「重たいお米を買ってきてもらえるのは助かりますし、夫もすぐ『分かったよ』と返してくれたので、特に不安はありませんでした」
玄関に現れたのは、想定外のサイズ
しばらくして帰宅した夫を見て、彼女は思わず立ち止まりました。
「主人が持っていたのは、想像していたものより、かなり大きなお米だったんです。家庭用というより、飲食店で使われていそうな10キロ入りの袋でした」
確かに「お米一袋」には違いありません。
ただ、彼女が思い描いていたのは、普段使っている5キロサイズでした。
「夫だからこそ持ち帰れたサイズだと思います。私一人だったら、重さを考えて選ばなかったかもしれません」
合理性と生活動線のすれ違い
戸惑う妻をよそに、夫はこう話したそうです。
「どうせすぐなくなるし、大きいほうがいいと思って」
夫なりに、買い物の回数を減らせることやコスト面を考えた選択でした。
一方で、彼女の頭に浮かんだのは、日常の現実です。
「想定外すぎて(笑)このサイズのお米をどこに置くのか、どうやって米びつに移すのか…。キッチンの収納や作業動線を考えると、少し悩んでしまいました」
結局、保存容器をいくつか用意し、重たい袋を持ち上げながら小分けにする作業が必要になったといいます。
「大変ではありましたが、『しばらく買わなくて済む』と思うようにして、気持ちを切り替えました」
お互いに家族のことを思っての行動だったからこそ、ちょっとした前提の違いが目立ってしまった今回の出来事。
「次からは『5キロを1袋』と、数字まできちんと伝えようと思いました」と、彼女は笑って振り返ります。
「いつもの」という言葉に含まれるイメージは、人によって意外と違うもの。
重さやサイズが関わる買い物ほど、具体的に共有しておくことが、すれ違いを防ぐコツなのかもしれません。
