腹痛になった女性「食あたりだと思ったら…」医師「破裂しています」“まさかの診断”に「大げさだと思わないで」

腹痛になった女性「食あたりだと思ったら…」医師「破裂しています」“まさかの診断”に「大げさだと思わないで」

腹痛は、日常生活の中で比較的よく起こる症状のひとつです。
そのため、「少し様子を見よう」「大したことはないだろう」と判断してしまう人も少なくありません。

今回話を聞いたのは、30代の会社員女性。
彼女もまた、最初は深刻な状態だとは思っていなかった一人でした。

最初は「食あたり」だと思っていた腹痛

腹痛を感じた当初、女性はこう考えていたといいます。

「何かに当たったのかな、と思っていました」

前後の体調や食事内容から、特別珍しい症状ではないと感じ、強い不安は抱かなかったそうです。

受診をためらった理由は「大げさだと思われそう」だったから

痛みはあったものの、すぐに病院へ行く決断はできませんでした。

「腹痛くらいで受診したら、大げさだと思われそうで……」

仕事や日常生活のことも頭に浮かび、
大人なのだから我慢すべきだと、自分に言い聞かせていたといいます。

実は盲腸が破裂 腹膜炎になっていた

しかし、その後痛みは次第に悪化。
歩くのもつらい状態になり、医療機関を受診することになりました。

そこで医師から告げられたのは、思いもよらない診断でした。

「盲腸が破裂して、腹膜炎になっていました」

さらに医師からは、こんな言葉もかけられたそうです。

「歩けないくらいの痛みがあるときは、救急車を呼んでいい状態です。
その時点ですぐ受診してほしかった」

自分が感じていた以上に、危険な状況だったことを知り、強い衝撃を受けたといいます。

【専門家のコメント】腹痛で受診を迷わないための判断ポイント

この話について、Takushi clinic理事長の沢岻美奈子さんに話を聞きました。

腹痛で受診を迷ったときは、次のポイントを目安にしてください。
①「今までにない痛み」かどうか(急に始まった強い痛み、どんどん悪化する痛みは要注意)
②持続時間(数時間以上続く、夜も眠れない、体勢を変えてもつらい場合は受診)
③随伴症状(発熱、嘔吐、冷や汗、顔色不良、血便・黒い便、血尿、息苦しさなどがあれば早めに)
④痛む場所(右下腹部、みぞおちから右上腹部などは重い病気が隠れていることも)
⑤高齢者・子ども・妊娠中・基礎疾患がある場合は、軽い痛みでも早めの相談が安全です。

「迷ったら受診」を基本にしましょう。

「大人だからこそ、我慢しすぎないで」

今回の経験を振り返り、女性はこう話します。

「大人になると、多少の不調は我慢しがちだと思います。
でも、我慢せずにすぐ病院に行ってもいいんだ、ということを共有したいです」

腹痛はよくある症状のひとつですが、
その裏に、早急な対応が必要な病気が隠れていることもあります。

「大げさかもしれない」と感じる前に、体の声に耳を傾けること。
それが、自分の命や健康を守る行動につながるのかもしれません。

【監修者】沢岻美奈子 産婦人科専門医 Takushi clinic理事長
※本記事は、個人の体験談および専門家の見解をもとに構成しています。体の感じ方や原因には個人差があり、すべての人に当てはまるものではありません。

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