忙しい毎日の中で、多少の疲れや不調を
「よくあること」と受け止めていませんか。
30代・会社員の女性も、そんな感覚で日々を過ごしていた一人でした。
朝起きたときの疲労感と、続く立ちくらみ
違和感を覚え始めたのは、朝起きたときでした。
しっかり寝たはずなのに、強い疲労感が残っている。立ち上がると、ふらっとする。
「数日休めば回復するだろう」
そう思いながら過ごしていましたが、通勤中にめまいを感じ、駅でしゃがみ込んでしまったといいます。
その様子を見た同僚に心配され、「一度病院に行ったほうがいい」と勧められたことが、受診の決め手になりました。
生活習慣は「普通の範囲内」だと思っていた
受診前、女性は自分の生活について、特に問題があるとは考えていませんでした。
睡眠不足や食事の偏りは、忙しい時期には仕方がないもの。
多少無理をしても、日常生活は回っている。
「多くの人も同じような生活をしているはず」
そんな認識で、自分の習慣を見直すことはほとんどなかったそうです。
医師に言われた「体が悲鳴を上げていますよ」
病院で、生活リズムや食事内容について細かく聞かれた女性。
その中で、「これは体が悲鳴を上げていますよ」
と言われた言葉が、驚きで強く印象に残っているといいます。
特別な病気ではないものの、慢性的な睡眠不足と栄養不足が重なり、体調不良として表に出ている状態。
その説明を聞き、初めて自分の生活を客観的に振り返ったそうです。
「頑張りすぎない」を選ぶようになった
それ以降、女性が意識するようになったのは、まず睡眠時間を確保することでした。
家事を完璧にこなそうとせず、翌日に回せることは無理をしない。
朝食を抜かず、簡単でも栄養を意識する。
大きな変化ではありませんが、自分の体調に耳を傾ける習慣が少しずつ身についてきたといいます。
【専門家の見解】「よくある不調」の積み重ねが、体調に影響することも
この話について、Takushi clinic理事長の沢岻美奈子さんに話を聞きました。
睡眠不足や栄養不足は、じわじわと不調に繋がることがあります。
一般の健康診断では見つけられないことも多いので、なんとなく不調を放置せずに、まずはしっかりとした睡眠時間の確保と、栄養バランスの取れた食事を心がけましょう。
整えたつもりでも、お仕事への影響が残る場合は受診の目安です。
「普通だと思っていた生活」を、少し見直すだけで
今回の出来事を振り返り、女性はこう話します。
「自分では普通だと思っていた生活が、必ずしも体にとって普通ではなかったんだと気づきました」
不調が続くとき、我慢せず誰かに相談すること。
忙しい毎日の中でも、自分の体を後回しにしないこと。
そうした小さな意識が、長い目で見て、生活の質を守ることにつながるのかもしれません。
【監修者】沢岻美奈子 産婦人科専門医 Takushi clinic理事長
※本記事は、個人の体験談および専門家の見解をもとに構成しています。体の感じ方や原因には個人差があり、すべての人に当てはまるものではありません。
