仕事終わりの一杯が、日々の楽しみになっている人は少なくありません。
40代・会社員の男性も、そんな生活を「ごく普通のこと」だと思っていた一人でした。
仕事中、なんとなく胃が重いと感じるようになった
違和感を覚えたのは、仕事をしている最中でした。
強い痛みがあるわけではない。
ただ、空腹でもないのに、胃がもたれるような感覚が続く。
「疲れているだけかな」最初は、その程度に考えていたといいます。
お酒を飲む生活は「当たり前」だと思っていた
受診前、男性は自分の生活習慣について、特に問題があるとは感じていませんでした。
仕事が終わると、気持ちが緩み、自然とお酒の量が増える。
それは長年続けてきたことで、自分の中では「ごく普通のこと」という認識だったそうです。
「改めて気にするようなことではありませんでした」
病院で聞いたのは、お酒が体に与える影響だった
病院で相談した際、男性はあらためて説明を受けます。
アルコールは、胃の機能を低下させることがあること。
免疫力にも影響し、皮膚など、体のさまざまな部分に影響が及ぶ可能性があること。
それらを聞き、「想像以上に体に負担をかけていたのかもしれない」と感じたといいます。
「正直、少し怖くなりました」
「毎日飲まない」を意識するようになった
その出来事をきっかけに、男性はお酒との付き合い方を見直すようになりました。
「毎日のように飲むのはやめよう」
そう心に決め、量や頻度を意識するようになったそうです。
胃腸への負担だけでなく、人に迷惑をかける可能性もある。
そう考えるようになり、お酒そのものに対する見方が少し変わったといいます。
【専門家の見解】「年齢のせい」と思われがちな不調こそ、生活習慣が影響していることも
この話について、Takushi clinic理事長の沢岻美奈子さんに聞きました。
アルコール摂取は胃腸や免疫にも大きく関係しています。
中高年からは生活習慣病も増えてくるため、休肝日をしっかり設けるなど、生活の見直しが必要になってきます。
「当たり前だと思っていたこと」を、一度見直すきっかけになった
今回の出来事を通して、男性はあらためて自分の生活を振り返ったといいます。
仕事終わりの一杯も、長年続けてきた習慣も、「このままで大丈夫だろう」と深く考えたことはありませんでした。
でも、体に違和感が出たことで、その“当たり前”を一度立ち止まって考えるようになった。
「少し意識するだけでも、体の感じ方は変わるんだなと思いました」
無理にやめるわけでも、極端に制限するわけでもなく、自分の体の変化に気づいたタイミングで、付き合い方を見直す。
それだけでも、これから先の過ごし方は少し違ってくるのかもしれません。
【監修者】沢岻美奈子 産婦人科専門医 Takushi clinic理事長
※本記事は、個人の体験談および専門家の見解をもとに構成しています。体の感じ方や原因には個人差があり、すべての人に当てはまるものではありません。
