仕事帰り、スーパーやコンビニの前で、ふと足が止まったことはありませんか。
「今日はもう、何も作る気力がない……」
30代・会社員の女性は、ある日の帰り道、夕食をどうするかというごく当たり前の選択を前に、立ち尽くしてしまったといいます。
デリバリーを頼めば、約2,000円。
自炊なら、300円ほどで済む。
それは贅沢なのか。
それとも、自分を守るための必要な出費なのか。
“たった一食”を前に迷った、その背景について話を聞きました。
レジ前で迷った「2,000円」の使い道
その日は、平日の仕事帰り。
心も体もすっかり疲れ切っていて、「今日はもう夕食を作る気力がない」と感じた瞬間でした。
スーパーの惣菜で済ませるか。
デリバリーを頼むか。
それとも、無理をして自炊するか。
頭の中で、自然と天秤にかけてしまいます。
「デリバリーを頼めば2,000円かかるけれど、30分の休息が手に入る。
自炊なら300円で済むけれど、後片付けまで含めると1時間はかかる」
金額だけを見れば、自炊のほうが“正解”に見えます。
けれど、そのとき女性の頭に浮かんだのは、別の考えでした。
「ここで無理をして、翌日の仕事に響くほうが、
結果的に“損”なんじゃないか……?」
「安い=正解」ではないと気づいた瞬間
これまで彼女は、
1円でも安いほうを選ぶことが、堅実なお金の使い方だと思ってきました。
けれどこの出来事をきっかけに、
自分が本当に大切にしているものが、少し違うのではないかと気づいたといいます。
それは、「貯金額そのもの」ではなく、
心身の調子を保つためのコスト。
「明日も元気に働くための“先行投資”だと考えれば、
納得してお金を使うのもアリなのかもしれないと思えるようになりました」
節約か、浪費か。
白黒で割り切れない感覚が、そこにはありました。
みんなはどう感じている? お金にまつわる本音
では、同じように
「これはお金をかけすぎ?」「ここは節約しすぎ?」
と迷った経験がある人は、どれくらいいるのでしょうか。
ほ・とせなNEWSが行ったアンケート結果から、
お金に対する“本音”をランキングで見てみます。
◆正直「お金をかけすぎだと思うもの」ランキング
1位:食費(外食・デリバリー)
2位:趣味・娯楽
3位:家賃
4位:コンビニ
5位:洋服
日常的に使うものほど、
「気づくと使いすぎている」と感じやすい傾向が見られました。
◆「ここは節約しすぎなくていい」と思うものランキング
1位:健康
2位:食費
3位:住環境
4位:学び
5位:趣味
一方で、「削るべきではない」と考えられているのは、
将来の自分に影響する支出が中心です。
外食費は“使いすぎ”だと感じる一方で、
健康や生活の質は守りたい。
そんな、少し矛盾した本音が浮かび上がります。
◆お金を使うときに重視していることランキング
1位:コスパ
2位:満足感
3位:長く使えるか
4位:安さ
5位:ストレス軽減
「とにかく安く」よりも、
自分が納得できるかどうかを大切にしている人が多いことが分かりました。
※調査概要
調査期間:2026年1月
調査方法:インターネット調査
有効回答数:200件
調査主体:ほ・とせなNEWS編集部
「他の人はどうしてる?」が気になる理由
女性が特に気になったのは、
「自分と同じような立場の人が、どこまでを“必要な投資”と考えているのか」という点でした。
年収や家族構成が近い人たちは、
家事の外注やデリバリーを、
どのラインで“無駄遣い”ではなく“合理的な選択”と捉えているのか。
その境界線を知ることで、
自分の選択に、少し安心したかったのかもしれません。
あの日の自分に、今ならこう声をかけたい
最後に、今振り返って当時の自分に声をかけるとしたら、
どんな言葉を伝えたいか聞きました。
「そんなに自分を責めなくて大丈夫。
その2,000円で買ったのは、食事じゃなくて“余裕”だよ。
お金はまた稼げるけれど、
今日のあなたの元気と時間は戻らない。
賢いお金の使い方って、
数字を守ることだけじゃなくて、
自分自身を守ることでもあるんだと思う」
「節約すべきか」「使っていいのか」。
その答えは、人それぞれ違っていて当たり前です。
ただ一つ言えるのは、
お金の正解は、金額だけでは決まらないということ。
あなたが最近、立ち止まった“お金の瞬間”は、
どんな場面でしたでしょうか。
