妊娠中は、普段以上に不安や心配を感じることもありますよね。妊娠4ヶ月のときに「妊娠糖尿病」と診断された@iro_baby_mamaさん。初めての妊娠でもあり、バランスのよい食事を心がけていたため、喜びよりも不安の方が大きかったといいます。
ですが、毎日隣で寄り添ってくれた旦那さんのおかげで「一人じゃない」と前を向くことができました。そこで、病気のことや食事の管理について@iro_baby_mamaさんに聞きました。
大きな病院への転院を勧められ…
@iro_baby_mamaさんは約10年前、盲腸の手術を受けた際に血糖値を指摘され、境界型糖尿病(糖尿病予備軍)であることがわかりました。ただ、年に一度かかりつけの病院で検査を受ける程度で、薬の服用や治療は行わずに過ごします。
その後も、普段から野菜を意識的に取り入れるなど食生活には気を配り、妊活中も大きな変化はありませんでした。妊娠が判明したときには「もうそれはそれは嬉しかったです」と振り返っています。

ところがある日、医師から「大きな病院への転院をおすすめします」と告げられました。これまで体調に異変もなく、糖尿病と診断されていたわけではなかったため、@iro_baby_mamaさんは「そんなに?」という気持ちになります。
当時を振り返り「境界型だから大丈夫だと思っていましたが、妊娠を考えるなら境界型でも早めに病院へ相談すべきでした。検査をしないと気づきにくいところが、糖尿の怖さだと思います」と話していました。
診断を受けて知った現実
病院では「糖尿病合併妊娠」と診断されました。そのとき@iro_baby_mamaさんは、妊娠4ヶ月。
さらに医師から「奇形などのリスクもある」と告げられ、帰りの車でひとり涙が止まりませんでした。ネットで検索すると、妊娠初期は赤ちゃんの重要な臓器が形成される時期で、妊娠前からの血糖管理が大切だと知ります。
しかし、その時点ですでに妊娠が分かっており、不安と悲しみから何日も涙が止まらなかったという@iro_baby_mamaさん。


当初は「糖尿病合併妊娠」と診断されますが、詳しい検査の結果「妊娠糖尿病」であることが分かりました。
一見似た名称ですが、ヘモグロビンA1cの数値が高い場合は糖尿病合併妊娠となり、よりリスクが高いとされています。@iro_baby_mamaさんはそれより数値が低く、妊娠糖尿病に該当しました。
血糖管理のために実践した食事の見直し
血糖値の変動を継続的に測定できる機器「リブレ」を使用しながら、@iro_baby_mamaさんは、どの食べものが血糖値を上げやすいのかを学んでいきました。インスリン療法も行っており、毎食前にはお腹への注射が必要です。
そのうえで「これはあくまで私の場合ですが」と前置きし、まず取り組んだのは主食の見直し。お米は玄米に変更し、食べすぎると血糖値が上がりやすいため、量を計って調整していました。

パンが好きな@iro_baby_mamaさんは、菓子パンは避け、食べる場合は全粒粉やライ麦の食パンを選択。砂糖の代わりにラカントを使うなど工夫していました。
たんぱく質は、ささみや鶏胸肉、ゆで卵を積極的に取り入れていたそうです。妊娠中のため生卵は避けていましたが、ゆで卵のほうがたんぱく質量が多い点も意識していました。
また、めん類・カレー・芋類にも注意。うどんやそうめんはGI値が高いため控え、全粒粉のものを選ぶこともありました。カレーはルウに小麦が使われているため、量をお玉一杯分までに調整。
芋類は特にじゃがいもで血糖値が上がりやすいため、食べる機会を減らし、カレーライスではじゃがいもをしめじに替えるなどの工夫をしました。
※GI値…食品が血糖値を上昇させる速度を示す指標
どんなときも寄り添ってくれた旦那さん
@iro_baby_mamaさんの旦那さんは、妊娠糖尿病だとわかって泣いていたときも「大丈夫!」と、どんなときも隣で寄り添ってくれました。そのおかげで前を向くことができたのです。

血糖値対策として行っていた夕飯後のウォーキングには「危ないから」と、仕事で疲れているなかでも旦那さんが付き添ってくれていました。自身も不安を抱えていたはずですが、@iro_baby_mamaさんの前では弱音を見せず「絶対大丈夫だから」と励ましてくれたことが「本当に心強かった」と振り返ります。

また「夜のウォーキングで、たわいもない話をしながら歩いた時間は、今でも大切な思い出です」と語っていました。
今後はまず出産報告を…
もともと、保育士だった@iro_baby_mamaさんは、保育士目線で子育て系の発信を考えていました。
妊娠糖尿病がわかった当初は落ち込みましたが、やっと授かることができ、日々成長してくれているお腹の子のために前を向くことを決意。そして、同じような状況にいる人の励みになればという思いから、発信を始めました。

「発信を始めたところ、励みになってもらうどころか、むしろアドバイスをいただいたり、入院中に元気をもらったり本当に感謝しています」と語ります。
今後は、まずは出産報告と妊娠糖尿病で気をつけたことなどを発信し、後に、保育士目線の子どもとの暮らしについて発信していきたいと明かしました。
妊娠糖尿病と向き合う日々のなかで、不安や戸惑いを抱えながらも、できることを一つずつ積み重ねてきた@iro_baby_mamaさん。その経験は、同じ状況にいる人にとって「自分だけじゃない」と感じられるヒントになるかもしれません。

