美味しそうにたこ焼きを焼く動画。しかしよく見ると様子がおかしくて…?絵描きとして活動する山田めしがさん(@meshieshi)が、“たこ焼き”の動画をXに投稿すると「美味しそうw」「ただただ凄い」「ビビり散らかした」などのコメントが寄せられ607万回表示され話題になっています。(2025年11月現在)いったい違和感の正体とは何だったのでしょうか?
投稿した山田さんに話を聞きました。
“イラスト”でたこ焼きを焼く
山田さんは、たこ焼きを“焼きたい”絵描き。長年たこ焼き屋で働いてきた経験があり、年に数回「焼きたい病」が発動するそうです。
「得意料理はたこ焼き」と断言するほど、自分が焼くたこ焼きが大好きだと話します。
9月末に大阪で初めての個展を開催し、そのときの交流で「焼きたい病」が再燃した山田さん。
どうせなら「イラストでたこ焼きを焼けるかも」とひらめき、その工程の楽しさから今回の作品へつながりました。

制作は現在も進行中で、すでに約96時間半を費やしているとのこと。
最初に描いた鉄板だけで17時間半がかかったそうで、たこ焼きへの愛を強く感じます。
塗る順番と紙との勝負!
撮影された動画を見ると、まるで鉄板でたこ焼きを作っているかのように感じます。
生地を流す瞬間と、具材を加える場面は、実際に入れてるように見せるために塗る順番を考えているそうです。

以前働いていたたこ焼き屋では、左側から具材を入れていくスタイルだったため、作品でもその動きを踏襲。
さらに、重ね塗りが多いため、紙が水分に負けないよう水加減を調整しながら進めていたと話します。
また、使用している画材はポスターカラーで、発色が良く、食べ物を写真以上に美味しそうに見せやすいとのこと。
グラデーションもかけやすく、重ね塗りにも強いため「今ではなくてはならない相棒」と話してくれました。
絵師×調理師として活動中
山田さんは「絵師×調理師」として活動中です。
この道を選んだ原点は、小学生の頃からリアルな絵に興味を持ち、ずっと描き続けてきたことでした。

その後、娘さんの誕生をきっかけに食育へ興味が深まり、調理師免許を取得します。
さらに「自分が作った料理をリアルに描きたい」という思いが強くなり、二足のわらじを履くことになったそうです。

今後について「今回のたこ焼き制作のように、見た人がワクワクする『展開動画』をたくさん描いていきたい」と話す山田さん。
紙の上で焼かれる料理たちが、次はどんな表情を見せてくれるのか楽しみですね!

