電車内で具合が悪くなってしまったとき、どうしていいのかわからなくなりますよね。それが妊婦中だとしたら、不安と心配でたまらないでしょう。@yukika0126さんは妊娠23週目のときに電車内で具合が悪くなり、次の駅で降りたところ、駅員さんを呼んでくれた人や水を渡してくれた人がいたおかげで赤ちゃんも@yukika0126さんも無事でした。そのときのことをTikTokに投稿すると「無事でよかった」「私も経験しました」などのコメントが寄せられています。そこで@yukika0126さんと旦那さんに話を聞きました。
ベンチに座ったところ、過呼吸が増して…
@yukika0126さんは妊娠23週目のときに外食をした帰り、下腹部に違和感を覚えながらも電車に乗りました。ちょうど帰宅ラッシュで、座れないとは思っていたのですが「もう少しで家だ」と自分に言い聞かせながら、つり革につかまっていました。

そのとき、急に視界が砂嵐のようになり耳がキーンとし、息ができない感じに…。@yukika0126さんは「あ、これやばいやつかな?」と思いますが、意外と冷静に分析できたとのこと。
「これが立ちくらみか、なるほど、防ぎようがないなと思いながら視界が狭まっていきました…」と当時のことを振り返ります。

電車で倒れるわけにはいかないと思い、次の駅で降りることを決意。ベンチに座った瞬間、過呼吸が強まり、手足の感覚がなくなり、頭を支えられず、耳も聞こえず、目もうまく開かない状態になりました。一緒にいた旦那さんも、そばにいるか助けを呼ぶか迷っていると、見知らぬ女性2人が駅員さんを呼び、男性が新品の水を買って届けてくれたのです。
その後、救護室に運ばれ病院で診察を受け、赤ちゃんの無事が確認できました。
「多分大丈夫と思ってはいましたが、この立ちくらみや過呼吸が赤ちゃんに影響したらどうしようという不安もありました。でも『大丈夫』と信じるほうが自分を保てると思い、マイナスには考えないようにしていました」と@yukika0126さん。

@yukika0126さんは、それまで体の異変を感じたことがなく「妊娠後期〜臨月あたりからはお腹の張りや息切れを感じるようになりましたが、立ちくらみなどは初めてでした。倒れてしまう人の気持ちや状況も、当時は実感できていませんでした」と話します。
また、周りに心配をかけたくない性格で、知らない人に声をかけられても「大丈夫です」と答えてしまうという@yukika0126さん。だからこそ「つらい」「きつい」と素直に言える旦那さんの存在が心強かったといいます。
動揺の中で感じた“支え合い”の大切さ
@yukika0126さんの旦那さんは「本当にしんどそうで、不安になりました」と当時を振り返ります。
ベンチに座った妻の過呼吸がさらにひどくなり、どうすればいいのかわからずパニックになってしまったそうです。

今回の体験を通して「もし、パートナーがいつもと違う様子だったら、誰かに助けを求めてもいいと思います。声をかけられた側も、駅員さんを呼ぶなど、自分にできる形で関わってもらえたら嬉しいです」と語っていました。
体調と相談しながら、自分らしく
この出来事のあとも、@yukika0126さんは「電車に乗れなくなるのはよくない」と考え、出産まで普段通りに過ごしました。
「無理はよくないと思いましたが、動かないのも体に悪いので、活動量は減らしませんでした」と振り返ります。
妊娠前は「お腹が大きくなるだけ」と思っていたものの、実際は体のかゆみや腰痛、足のむくみ、つわりなど、見えない不調が多いことを実感しました。
それでも妊娠を理由に何かを諦めたくなかった@yukika0126さん。
「妊娠を理由に諦めたくないと思いました。でも、自分の体調と相談しながら動くことの大切さも学びました」と話していました。
“思いやり”がつなぐ安心の輪
今回、駅のホームで助けてくれた人に対して「見知らぬ人間に声をかけるという行為は誰もができることではありません。声をかけてくださった方、駅員さんを呼んでくださった方、水を持ってきてくださった方、一人ひとりのあたたかい思いやりがとても嬉しかったです!」と@yukika0126さん。

また今回の経験から、「自分は大丈夫だと思い込みすぎないことが大切だと感じました」と話します。
妊婦さんに席を譲るかどうかは、SNSでもたびたび議論されるテーマです。
困っている可能性のある人に自然と気を配れる社会であったら…という願いを込めて、

「お腹の大きさに関わらず、妊婦さんらしき人を見かけたら、席を譲る気持ちを持っていただけたら嬉しいです。少しずつでも、そうした優しさが広がれば、今よりもっと安心して暮らせる社会になると思います」と語ってくれました。
電車内で妊婦さんや体が不自由な人を見かけたとき、席を譲るのは勇気のいることかもしれません。でも、ちょっとした思いやりが、誰かの大きな支えになることもあります。体調が悪そうな人を見かけたときに、そっと声をかけられる社会でありたいですね。

