家では無口で反抗的な態度ばかりという息子が、思いがけない優しさを見せた瞬間があったといいます。
高校2年生の息子を持つ30代の女性・山内さん(仮名)に話を聞きました。
家では「別に」「知らん」ばかり
息子は現在17歳。部活動はサッカー部に所属しており、放課後はほとんど練習に出かけています。
家では無口で、話しかけても「別に」「知らん」と素っ気ない返事ばかり。小さい頃は甘えん坊だったのに、いまではドアをピシャッと閉めて部屋にこもることも多いそうです。
「完全に反抗期です。家族での会話も減って、どう接すればいいか悩むこともあります」と母親は話します。
三者懇談の帰り道で見た“まさかの行動”
そんな息子が見せた“意外な一面”は、学校の三者懇談の帰り道でした。
偶然、息子のクラスメイトとそのお母さんに出会ったときのこと。
その子が重そうな荷物を持っていたのを見て、息子が何も言わずに「持つよ」と手を伸ばしたといいます。
「家では自分の食器も片づけないのに!」と母は驚いたそうです。
「自然な動きで、優しさがにじみ出ていました。思わず胸が熱くなりました」
照れくさそうな顔に見えた成長
その場にいた相手の母親も「〇〇くんって優しいね」と笑顔で言葉をかけてくれました。
息子は「別に…」と照れくさそうにしていたものの、家に帰ると夫も「やるじゃん」と嬉しそうに笑ったそうです。
「普段は反抗的でも、心の中ではちゃんと周りを見ているんだなと思いました。それ以来、あまり小言を言わず、見守るようにしています」と母は語ります。
みなさんにもこのようなエピソードはありますか?
