子どもの突然の「やってみたい!」は、時に親の知恵と創造力を試す楽しい挑戦状となります。
そんな中、今回は「私、賢い!と自画自賛しました」と笑いながら語るのは、40代で会社員として働くお母さん。
娘さんたちの急な要望を、驚きのアイデアで最高の家族イベントに変えてしまった、ユーモアあふれるエピソードについてお話を伺いました。
冬の突然の要望「イチゴ狩りに行きたい!」
ある12月のこと。当時16歳と10歳だった娘さんたちが、テレビCMで見たクリスマスケーキをきっかけに「イチゴ狩りに行きたい!」と突然言い出しました。
しかし、お母さんの頭に真っ先に浮かんだのは、現実的な問題でした。「冬のイチゴ狩りは体験料金が結構高いんです。家族4人で行くとなると、かなりの出費になってしまうなと…。家計が圧迫される遊びだなと思いました」娘さんたちのキラキラした瞳とは裏腹に、お母さんは少し頭を悩ませていました。
名案!洗濯ハンガーで再現した「おうちイチゴ狩り」
どうしたものかと考えたお母さんでしたが、そこで一つの名案が閃きます。
「そうだ、家でイチゴ狩りを再現しよう!」
お母さんが取り出したのは、100円ショップなどでも売っている、クリップがたくさんついた洗濯ハンガー。スーパーで少し奮発してイチゴを2パック購入すると、そのヘタの部分を一つずつクリップに挟んで吊るしていきました。即席の「イチゴ狩り農園」が完成。娘さんたちに紙コップを渡し、「おうちイチゴ狩り」の開催を宣言しました。クリップから外して収穫するもよし、そのまま食べるもよし。自宅にいながらにして、夢のイチゴ狩りが始まったのです。
大爆笑の収穫祭と、母の”賢い”自画自賛
その斬新な光景に、家族はみんなで大爆笑。本物のイチゴ狩りとは少し違うけれど、笑いの絶えない最高の収穫祭になったそうです。
「スーパーで2パックも買っていたので、量もたくさん食べられて大満足でした。家にあるものでこんなに楽しめる方法を思いついた自分を、思わず『私、賢い!』と褒めてしまいました(笑)」この大成功体験が、娘さんたちに思わぬ変化をもたらしたとか。
「これ以降、何か要望があるときは『こういう風にしてほしい』と、事細かく伝えてくるようになりました。対応のハードルが上がった気がします」お母さんは、「これからは家計への負担も考えながら、家族で楽しめる企画を自分たちで提案してくれるようになってほしいですね」と、娘さんたちのさらなる成長に期待を寄せていました。
お母さんの機転と愛情が生んだ「おうちイチゴ狩り」は、お金をかけることだけが楽しみではないと教えてくれる、温かい家族の思い出となったようです。このお話のように、お子さんとのやり取りで「ハッとした」エピソードはありますか?
