お出かけにベビーカーがあると便利ですよね。ただ、思わぬ事故につながることも…。今日紹介するのは「ベビーカーを使っていてヒヤッとしたお話」です。

イラスト:23ca

ベビーカーが引っ掛かってしまい…

チエミさん(仮名)がお子さん2人(長女が3歳、長男が生後6ヶ月)と電車に乗ったときのお話です。

まだ赤ちゃんだった息子さんを抱っこして、娘さんをベビーカーに乗せて帰省のために電車に乗っていました。
1週間の帰省だったので、荷物もボストンバッグを1つと肩掛けの大きいバッグを1つ持っていて、とても大変でした。
娘さんはおやつを食べたり、スマホの動画を見たり大人しくしています。

しかし、息子さんがお昼寝から起きて泣いてしまったので、出入り口付近で立つことに。
すると、近くに座っていた40代くらいのサラリーマンの男性が、席を譲ろうと声をかけてくれました。しかし次の駅で降りることを伝え、気持ちだけいただくことに。
そしていざ電車を降りようとしたそのとき、ベビーカーが出入り口の溝に引っかかってしまい、娘さんがベビーカーからずり落ちそうになってしまったのです。
とっさに先ほどとは別の目の前にいた男性が支えてくれ、周りにいた方もすぐにベビーカーを持ち上げてくれたので、なんとか娘さんも落ちることなく無事に降車できました。

そのときのお話をチエミさんに聞いてみました。

とっさの手助けに感謝

ー助けてもらったとき、相手に対してどう思いましたか?また、なんと伝えましたか?
まず、席を譲ろうとしてくださった方には、せっかく声をかけていただいたのに申し訳ない気持ちが先立ちました。
「親切に声をかけてくださり、ありがとうございます」とお礼の気持ちを伝えました。
そして、電車から降りようとしたときに娘を助けてくださった方、ベビーカーを引き上げてくださった方々には、本当に感謝をしています。
下手をしたら娘が大怪我をしていたかもしれません。また、ベビーカーが電車の隙間に挟まったり、電車の発車時刻を遅らせてしまったりという可能性もあったので、とても感謝をしました。

ー相手の方とはその後何か会話をしましたか?
「ありがとうございます」と伝えましたが、皆さん会釈程度ですぐにその場を去っていきました。

荷物の多さが負担に

ー子育てならではの大変さを感じることを教えてください。
子どもが泣かないようにお菓子や飲み物を用意したり、子どもの気が向くようなおもちゃを持ち歩いたりすると、荷物が必要以上に多くなるのでとても大変です。
また、ベビーカーは場所をとってしまい周囲の方に迷惑がかかるので、混んでいる時間は利用できないですし、荷物が多いと折りたたむこともできません。
今回のように抱っこ紐を着けたまま重いベビーカーを操作するというのは、足元も見えにくいし、本当によく注意をしなければいけないのだと実感しました。

ー子どもと一緒にいて困ったとき、周りにどういった対応をしてもらえると嬉しいと思いますか?
今回のように何も言わずに手助けしてもらえると本当に助かります。
「何かお手伝いしますか?」と言われると、申し訳なく思ってしまい「大丈夫です」と断ってしまいます。

ーこの経験を通して、同じような状況で悩む方にどのようなことを伝えたいですか?
電車で子ども連れは嫌がられるイメージが強いですが、困ったときはお互いさまというように、皆さんすぐに手助けをしてくださいます。
車内であまりに子どもが騒いでしまうようであれば、いったん降りて子どもが落ち着くのを待てばいいですし、電車に乗るときは時間に余裕を持っておくことが大切だと思います。

大きな荷物を持ち、お子さんにも気を配りながらの乗車はほんとうに大変です。そのうえ、子どもがぐずってしまったときなどは、周囲の視線が気になりますよね。
ただ実際には厳しい視線より、あたたかい視線の方が多いと思います。あまり心配せず、お子さんの安全を第一にかけがえのない時間を楽しんでくださいね。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

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