おもちゃやお菓子の取り合い、上の子の赤ちゃん返りなど、兄弟育児に悩みはつきものですよね。この対応でよかったのかなと迷うこともあるでしょう。

みつけまま(@mitsukemama)さんは、2人の男の子を育てています。Instagramで公開している、長男のみつけくんと次男のりゃんくんの育児漫画には、多くの人からのコメントが寄せられています。

今回公開されたのは「上の子が感じる理不尽の話」と題した漫画です。

下の子がまだ赤ちゃんだと、どうしても下の子を優先しなくてはいけない場合があります。しかし、上の子のことも気になる…そんな悩みをもつ人も多いのではないでしょうか。

上の子が感じる理不尽

上の子が感じる理不尽の話③(@mitsukemamaさんより提供)

みつけくんは3歳、りゃんくんはまだ0歳の赤ちゃん。りゃんくんはおもちゃをなめたり乱暴に扱ったり…大人は「赤ちゃんだから仕方ない」と思っても、3歳のみつけくんにとってはそうではありません。

上の子が感じる理不尽の話⑤(@mitsukemamaさんより提供)

みつけくんにとっては、「どうしてりゃんくんだけ許されるのか」という気持ちでいっぱいでしょう。

自分はやったら怒られるのに、弟は赤ちゃんだから怒られない…3歳のみつけくんにとっては理不尽に感じてしまいますよね。

兄弟どちらも尊重する声掛けは難しいです。しかし、お母さんたちは日々葛藤や反省を繰り返しながら、一生懸命に育てているのですね。

上の子が感じる理不尽の話⑩(@mitsukemamaさんより提供)

漫画を見た人たちからは「めちゃくちゃ分かります!」「うちも同じ状況です」「まさにこんな感じです」など共感の声がたくさん寄せられました。

同じような悩みを抱えている人は多いようです。

兄弟育児の難しさ

兄弟育児について、みつけままさんに詳しいお話を伺いました。

ー上の子に「お兄ちゃんでしょ」と言わないようにどのように意識して話すことが多いですか?
例えば下の子が上の子のおもちゃを触っている時は下の子を注意する声掛けもしつつ、「〇〇君(下の子)がおもちゃ触りたいんだって。貸してあげられる?」など、上の子だけを一方的に叱ることや、「お兄ちゃんだから〇〇しようね」という言葉はなるべく避けるようにしています。

ーお子さんを注意するときに、何か意識していることはありますか?
頭ごなしに怒鳴りつけることはしない、上の子が本当は何をしたがっていたのか、そう言った背景を汲み取った上で注意する…というように心がけてはいますが、実際は冷静に対処できないことの方が多いです。

ー普段、みつけくんとりゃんくんは2人で遊ぶことが多いですか?
やはり3歳児と0歳児ということもあって各々が部屋の中でバラバラに遊んでいることが多かったのですが、最近では下の子が成長してきたこともあるからか一つのおもちゃを2人で触って遊んだり、2人で見つめあって笑いあったりとコミュニケーションを取れることが増えてきているように思います。

上の子が感じる理不尽の話⑨(@mitsukemamaさんより提供)

ー今回この漫画はどのようなお気持ちで描かれたのでしょうか?
まだ自分の気持ちをコントロールできない3歳児に、「下の子は赤ちゃんだから仕方ない(できない・大人の言うことを聞けない)こともあるんだよ」という事実を伝え、時には納得と我慢をさせなければならないことへの難しさを感じています。
上の子の気持ちを尊重すること・下の子に優しくして欲しいというこちらの思いをどうやって両立させていいのか、そういった答えの出ない迷いを形にしたくて描きました。

ーコメントには今回の漫画に共感する声が多く寄せられていますが、どう思われましたか?
「兄弟育児で、同じような悩みを持っているのは自分だけではないんだ」と安心しました。 仲間がいると分かったことで、少し前向きにもなれました。

同じように悩んでいる人もいる、頑張っている人もいると思うと前向きに頑張れますよね。

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