子どもの遊びの発想力はすごいですが、そんな子どもたちを見守る保育士さんの発想力に驚かされることも。そんな一幕をツイートしたのは、漫画家として活動しながら、3歳の息子を育てている、はみだしみゆき(@HamidashiMiyuki)さんです。

はみだしみゆきさんがちょっとした文具や裁縫道具を買いに100円ショップに立ち寄った時、息子さんが「ママ―!コレほしい!」と持ってきたものが、灯油ポンプでした。

漫画では、息子さんがいつものように気に入ったおもちゃ(この日は灯油ポンプ)を保育園に持って行くと、ベテランの保育士さんが「クラスの水遊びで使えるかも」とまさかの提案をされたことが描かれています。

『息子がハマった「灯油のやつ」のお話』1ページ目(はみだしみゆきさんより提供)

―息子さんは灯油ポンプの存在を知っていたのでしょうか。
今まで見たことがないと思います。家では灯油のヒーターを使っていませんし、実家や外出先でも見ていないと思います。見た目が何か実用的な感じで、消防車のホースのような、杖か剣といった得物(武器)のような、そんな魅力で息子心をくすぐられたのだと思います。

―購入して、息子さんはどんな遊びに使っていたのでしょうか。
消防車ごっこが一番ハマっていたように思います。ホースを向けて「シュー!」と火を消すごっこ遊びをしていました。いつも寝るときにお気に入りのおもちゃをベッドに持っていくのですが、その日は灯油ポンプが相棒に選ばれていました。

『息子がハマった「灯油のやつ」のお話』2ページ目(はみだしみゆきさんより提供)

―保育園におもちゃを持っていきたがることはよくあることなのでしょうか。
ほぼ毎日登園のお供に何かのおもちゃを持っていきます。いつもはミニカーのことが多く、たまに剣や鉄砲などでした。その日は灯油のポンプをお供に保育園へ行きました。ただ、いつも登園のお供にしているおもちゃなどは保育園には持ち込まず、私が持って帰っています。灯油ポンプも持って帰りました。

『息子がハマった「灯油のやつ」のお話』3ページ目(はみだしみゆきさんより提供)

―先生が水遊びの道具として導入して、保育園での評判はいかがですか。
子どもたちが「我も我も」と水遊びに使っていたと聞きました。本来の用途ではないかもしれませんが、子どもたちの好奇心や興味を前向きに刺激してあげられた、と先生たちに喜んでもらえました。

『息子がハマった「灯油のやつ」のお話』4ページ目(はみだしみゆきさんより提供)

―今回の反響を受けて、思ったことなどはありますでしょうか。
たくさんのあたたかいコメントありがとうございました! 色々なコメントを見ていて、子どもの想像力はとても豊かで、自由なんだなぁと思いました。すくすくと心や体、想像力が成長していけるよう、親として息子をサポートしたいな、と改めて思いました。

『息子がハマった「灯油のやつ」のお話』5ページ目(はみだしみゆきさんより提供)

漫画の最後の部分に、保育士さんは、ポンプを押す時に「指の力がきたえられていいと思うの」と話している場面が描かれています。このツイートのコメントには、「最高だ...かわいいとか先生の優しさとか全部含めて最高だ...」「素晴らしい学びですね。子供の柔軟さ、先生の柔軟さ、無駄なことがなにもない!」とあります。

子どもの想像力もさることながら、保育士さんがその想像をしっかり受け止め、さらに子どもたちの成長を考え支援してくれている様子に驚きました。

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