カエルがシャンプーハットをつけて、ミニチュアサイズのバスタブの中でくつろいでいます。このままゆっくりくつろぐのかと思いきや、素早くシャンプーハットを取って、放り投げてしまいました。この突然の出来事を撮影した動画に、Twitterで21.2万件以上のいいねがつくなど、話題になっています。
コメント欄は、「カエルを可愛いと思えたのはじめてです」「わし、髪ないやんけっ」「シュパーンと投げましたね」などと盛り上がっています。

このカエルについて、飼い主のよへ(@Yoh_no_hey)さんに話を聞きました。

―カエルの種類、名前を教えてください。
このカエルは、イエアメガエルという種類のカエルで名前は花子といいます。ただし、性別はオスです。太郎という名前の先住カエルが居たので、その流れで花子と名付けたのですが、のちにゲコゲコと勇ましく鳴く姿を見て、オスということが判明しました。ただ1度付けた名前は大事にしたいので、そのまま花子として可愛いがっています。

帽子をかぶった花子君(@Yoh_no_heyさんより提供)

―花子君とはどこで出会ったのですか?
いつもお世話になっているペットショップに居ました。店員さんから話を聞くと、おそらく神経障害があるということで、餌も自力では食べず、運動能力も低い。同種の他のカエルは壁をペタペタと登れるのに、この子は登っている途中でひっくり返って落ちてしまうこともあるという話を聞き、「自分が長く生かしてやれるか分かりませんがお迎えさせてください」と言い、連れて帰る事にしました。
この子が慣れるまで気長に待とうと思い、出来るだけストレスのない飼育環境を考えて接していたところ、今では餌に飛び付いてきてくれるようになりました。
神経障害が治ったわけではないので、相変わらず動きはぎこちないですが、それも可愛い個性と受け取って今後も長く一緒に暮らしていこうと思っています。

花子君が過ごす温度は25℃前後くらいで夏冬はエアコンを常時稼働させているそう(@Yoh_no_heyさんより提供)

毎日違う一面を見ることが出来るカエル

写真を撮るのが趣味のよへさん。部屋には小物が多くあります。ミニチュア用品の小物を眺めていた時に、花子君にちょうど良さそうだと思い、試しに撮影してみたところ、今回のような動画が撮れたそうです。花子君は狭い所におさまるのが好きなので、よへさんが花子君を出させるまでバスタブに入っていました。

狭い所が好きなのでバスタブでくつろぐ花子君(@Yoh_no_heyさんより提供)

よへさんは現在約20種類、60匹程度の生き物と暮らしています。熱帯魚から始まり、爬虫類、両生類と興味を持ち、今はカエルが中心になってきているそう。そんな、よへさんにカエルの魅力を聞きました。

「木の上で生活しているカエルは特に手先が器用で、たまにとても人間臭い仕草や行動を見せる時があります。感情もありますし、表情もあります。毎日見ていても、毎日違う一面を見ることが出来て、飽きない生き物だなと思える事が魅力です」

シャンプーハットを勢いよく投げる花子君(@Yoh_no_heyさんより提供)

最後に、よへさんからツイートを見た方にメッセージをもらいました。

「カエルを好きな人にはもちろん、カエルに興味がなかった人、カエルのことを苦手だと思っていた人、いろんな方にこの投稿を見て頂けて多くのコメントを頂戴し、拝見させて頂いています。私の投稿を見て、カエルを始め様々な生き物たちの魅力を感じて頂けたら嬉しいです。興味が湧いたら、ぜひその生き物の事をよく調べて知ってもらいたいです」

今回の花子君の動画は、普段カエルを見る機会が少ない人にとって、新しい一面を知る機会になったのではないでしょうか。生き物が大好きなよへさん。休日には、山に入って生き物を探しているそうです。花子君はもちろん、たくさんの生き物に囲まれて暮らしているよへさんの暮らしにも注目です。

よへさんの家で飼育されているニシアフリカトカゲモドキ(@Yoh_no_heyさんより提供)

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