インフル陰性なのに熱が下がらず…受診した結果 医師「すぐ詳しい検査を」告げられた病と現在の様子に迫る

インフル陰性なのに熱が下がらず…受診した結果 医師「すぐ詳しい検査を」告げられた病と現在の様子に迫る
入院中の輸血(@darumacham_さんより提供)

2025年に入ってから、だるまちゃむ(@darumacham_)さんは発熱や体のだるさを感じ、サークルを休むことが増えました。3月には38℃台の熱やリンパの腫れも現れます。

履修登録を終え、大学2年生の授業開始を控えた時期に「急性骨髄性白血病」と診断されました。血液検査の翌日に「今すぐ来て」と医師に呼ばれた当時の思いと現在について聞きました。

風邪ではなかった体のサイン

2025年に入ってから、だるまちゃむさんに発熱や体のだるさが見られましたが、インフルエンザやコロナウイルスの検査では異常は確認されませんでした。

熱が出て…(@darumacham_さんより提供)

そして2025年3月20日には38℃台の熱が…。祝日で病院が休みだったこともあり、そのうち下がるだろうと様子を見ることにします。熱は1週間ほどで下がりましたが、3月末ごろからリンパの腫れが目立つようになり、1週間以上たっても改善しませんでした。

リンパが腫れて(@darumacham_さんより提供)

4月9日、大学系列クリニックの耳鼻咽喉科で血液検査を受けただるまちゃむさん。結果は2日後の予定でしたが、翌日「すぐに詳しい検査を」と連絡があり、紹介状を渡されました。

深刻な病気とは思わず母親と総合病院へ向かい、血液内科を受診。骨髄検査の後にそのまま入院となり「急性骨髄性白血病」と診断されました。

検査をして(@darumacham_さんより提供)

19歳で告げられた白血病

診断されたのは、大学2年生が始まる4日前のこと。だるまちゃむさんは19歳でした。

主治医から病名を直接聞いたのは、両親の後でした。両親が医師に呼ばれた後、母親は涙を流し、父親は「そこに立って、笑って」と写真を撮影。その様子から、深刻な状況だと察したといいます。

その後、主治医から病名を告げられましたが「母の隣で泣くわけにはいかない」と気丈に振る舞っていた当時を振り返りました。

即入院に(@darumacham_さんより提供)

抗がん剤治療と移植への決断

診断された翌日から抗がん剤治療が開始され、体重が落ち、髪の毛も抜け始めました。遺伝子変異が見つかり、移植が必要と告げられましたが「絶対に治る。治してみせる」と治療に向き合っただるまちゃむさん。7月に臍帯血移植を受け、8月末に退院することができます。

治療中の支えになったのは友人からの連絡でした。
「元気になったら〇〇しようね」といった前向きな言葉に励まされたそうです。ほかにも「白血病細胞は私が燃やしておいたから大丈夫」と冗談めかして元気づけてくれた人や、電話に付き合ってくれた人もいました。

「一人じゃない、みんながいる」と思うと、ここで負けていられないという気持ちになれたのです。

抗がん剤3日目(@darumacham_さんより提供)

医療スタッフの支えとともに

白血病と診断されたのは大学2年生が始まる直前。周囲が学校や仕事に向かうなか、自身は病室で安静に過ごす日々が続き、取り残されたように感じることもあったといいます。留年後の大学生活や就職活動など、将来への不安も募りました。

そんなとき支えになったのは、看護師や理学療法士が親身に話を聞いてくれたことでした。
「この年で経験しなくていいことを経験しているだけですごいんだよ。頑張れてるんだよ」と何度も励まされ、その存在があったからこそ治療を乗り越えられたと語っています。

退院後には成人式にも参加

だるまちゃむさんは退院後、自宅で静かに過ごしていました。入院中に体を動かす機会が少なかったため、当初は体力が落ち、疲れやすい状態だったといいます。

体力回復のため家族と外出するなど少しずつ日常を取り戻していきました。退院2ヶ月後(移植後100日以降)からは、友人と短時間食事に出かけることもできるようになります。

成人式①(@darumacham_さんより提供)

退院して数ヶ月後には、成人式にも参加。成人式に参加できたのは、日程を調整してくれた主治医の配慮があったからでした。
「感謝の気持ちでいっぱいでした」と振り返ります。

成人式②(@darumacham_さんより提供)

また、普段から支えてくれている両親にも、元気な状態で振袖姿を見せることができ「よかったです。まだまだ服薬治療は続きますが、ひと区切りついたような感じがしてうれしかったです」と語りました。

現在のだるまちゃむさんは、体力以外は以前と変わらない、元気な状態で過ごしています。

同世代へ伝えたいメッセージ、献血と骨髄バンクへの思い

若くして白血病を経験したからこそ、同世代には一日一日を大切に過ごしてほしいと話します。
「当たり前だと思っていたことが突然変わることもあります。やりたいことはどんどん挑戦し、悔いのないよう過ごしてほしいです」

身近な人が病気になったときは、驚きや心配が大きいもの。そんなときは「あまり気を遣わず、普段通り接してくれるとありがたい」と、自身の経験から思いを語りました。

だるまちゃむさんは「SNSで同じ白血病の人の投稿に支えられたので、今度は自分が誰かの支えになる情報を発信したいです」と、白血病と向き合う人に向けて実体験を発信したり、一般の人に献血や骨髄バンクの重要性を広めたりしたいと考えています。

入院後、何度も輸血を(@darumacham_さんより提供)

最後に「献血や骨髄バンクで救われる命があることを、一人でも多くの人に知ってもらい『行ってみよう』『ドナー登録してみよう』と思ってもらえるきっかけになればと願っています」と話しました。

献血や骨髄バンクは、耳にしたことがある人も多いでしょう。こうした活動によって救われてきた命はたくさんあります。だるまちゃむさんの発信が、献血やドナー登録への関心を高めるきっかけになるかもしれません。

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