夫が持ち帰ってきた”いびつな形の包み紙”に違和感を覚えた妻。コッソリ中身を確認すると、出てきたものに「思わず飛び退きました」

夫が持ち帰ってきた”いびつな形の包み紙”に違和感を覚えた妻。コッソリ中身を確認すると、出てきたものに「思わず飛び退きました」

家族の意外な行動や感性は、時に私たちに驚きや戸惑いを与えてくれます。
今回、そんな「驚きの出来事」を語ってくれたのは、現在アルバイトとして働く60代の女性。
3年前に他界されたご主人が、ある日大切そうに抱えて帰ってきた「いびつな包み」。その中に入っていた、あまりにも個性的すぎる“購入品”を巡るエピソードを伺いました。

「何を買ってきたの?」大事そうに抱えていたのは“鹿の頭蓋骨”

それは数年前のこと。当時70代だったご主人は退職後、趣味と実益を兼ねて絵画教室の講師をしていました。
ある日、一人で出かけたご主人が、かなりいびつな形の包み紙を大事そうに持って帰宅しました。

「壊れやすい物でも買ってきたのかしら」と不思議に思った奥様。
しかし、ご主人は包みを見せたがらず、近くに寄せ付けようともしません。

「見られたくないものなのだろう」と距離を置いていた奥様ですが、どうしても気になり、ご主人がいなくなった隙にそっと包み紙の端を開けてみたのです。
「白い枝のようなものが出てきて、それが角だと気づきました。もっと開けたら目の穴が出てきて……。すぐに手を離して飛びのきました」
中身の正体は、なんと「鹿の頭蓋骨」だったのです。

食堂で2万円!?驚きの入手ルートと、切実な購入理由

あまりの衝撃に言葉を失った奥様ですが、ご主人には確かな目的がありました。

「絵画教室のモチーフとして、生徒さんたちに描いてもらうつもりだったらしいんです。
私が『怖がられるわよ』と言っても聞く耳を持たず、教室へ持っていきました。結局、案の定気味悪がられて持ち帰ってきましたが(笑)」

驚くべきはその入手先。
鹿児島県と宮崎県の県境にある湖畔の食堂で、地元の猟師さんが狩りをして肉を取った後のものを売っていたのだそうです。

「人が食事をする場所でそんなものが……」と、奥様は二重の衝撃を受けました。
価格は2万円。高いのか安いのかも分からない未知の買い物に、ご主人の並々ならぬこだわりが感じられます。

遺された“芸術品”との再会。現在は大切なオブジェに

ご主人が亡くなった後、その頭蓋骨はずっと彼が使っていた部屋の、彼が置いた場所にそのまま残されていました。
「怖いし気味が悪いし、どうしても触ることができませんでした。正しい置き場所をネットで調べても出てこなくて……」

しかし最近、奥様はついに勇気を振り絞りました。軍手をはめ、遺された鹿の頭蓋骨を移動させ、可能な限り汚れを取り除いたのです。
「角の付け根の汚れをこすったら、実は元々の色だったという発見もありました。こうして向き合ってみると、もうこれは我が家の“オブジェ”にしようと思えるようになったんです」

生前、芸術を愛したご主人が選んだ一品。最初は恐怖の対象だった「鹿さん」は、今では大切な思い出を繋ぐ、唯一無二のインテリアとして奥様を見守っています。

この記事の写真一覧はこちら