定時で帰ることは、当たり前のはず。それでも、職場の空気や周囲の視線に戸惑った経験がある人は少なくないかもしれません。
今回は「定時退社」に関するアンケート結果をもとに、印象に残っているエピソードを紹介します。
定時退社は「問題ない」派が9割という結果に
アンケートでは、定時退社について以下のような結果になりました。
・問題ない:90人(90%)
・評価が下がりそう:10人(10%)
多くの人が「仕事が終わっていれば定時で帰るのは当然」と感じていることが分かります。
一方で、少数ながら「周囲の目が気になる」「評価に影響しそう」といった声もあり、
気持ちの面では割り切れない人がいることもうかがえました。
定時で帰ろうとしただけで、空気が変わった
ここからは、アンケートに寄せられたエピソードを紹介します。
話を聞いたのは、30代・女性・会社員の方です。
以前勤めていた職場でのこと。
業務量は特別多くなく、その日任されていた仕事は定時までにすべて終わっていました。
急ぎの案件もなく、上司から残業の指示もありません。
定時になったタイミングで、女性はいつも通り、
「お先に失礼します」
と声をかけて帰ろうとしました。
すると、まだ席に残っていた同僚たちがこちらを見て、
上司から「もう帰るの?」
と、少し驚いたような一言が返ってきたといいます。
強く引き止められたわけではありません。
それでも、その場には
「定時で帰る人は少数派」という空気が流れ、
職場が一瞬静まり返ったのを覚えているそうです。
仕事は終わっているのに、なぜか気まずかった
その日はそのまま帰宅しましたが、
女性の心には小さなモヤモヤが残りました。
「自分の仕事はきちんと終わっているのに、
『周りが残っているのに帰っていいのかな』
『やる気がないと思われていないかな』
と、必要以上に考えてしまいました」
悪いことをしていないはずなのに、
罪悪感のようなものを覚えてしまったといいます。
「なぜ定時で帰るだけで、こんな気持ちになるのだろうと、
モヤっとしたのが印象に残っています」
今だから思う「堂々としていてよかった」
時間が経った今、当時を振り返って女性はこう話します。
「定時で帰ること自体は、何も悪いことではなかったと思います。
仕事をきちんと終わらせているなら、もっと堂々としていてよかった」
当時は職場の空気に流されていたものの、
この経験をきっかけに、
・周りに合わせること
・自分が納得できる働き方
を切り分けて考えるようになったそうです。
「今でも、職場の雰囲気によっては違和感を覚えることはあります。
でも、無理に残業するより、効率よく働いて定時で帰ることの大切さを意識するようになりました」
数字では「問題ない」、気持ちはまだ揺れている
アンケートでは9割が「定時退社は問題ない」と回答しました。
それでも、実際の職場では
ちょっとした一言や空気によって、心が揺れる場面があるのも事実です。
「帰っていいはずなのに、なぜか気まずい」
そんな感情を抱いたことがある人は、決して少なくないのかもしれません。
