「予兆はまったく無かった」ジムでトレーニング中、まさかの事態に…。→その後、半身麻痺が残りながらも奮闘する姿に迫る

「予兆はまったく無かった」ジムでトレーニング中、まさかの事態に…。→その後、半身麻痺が残りながらも奮闘する姿に迫る

「脳梗塞」という言葉を一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。脳梗塞は脳の血管が詰まる病気で、命が助かっても麻痺などの後遺症が残ることがあります。高齢者に多いイメージがありますが、若い人でも発症する可能性があります。ネイリストとして活動する@shiso88214さんは、34歳と37歳のときに二度の脳梗塞を経験しました。発症後は「もう何もできない…」と落ち込む日もありましたが、行動を重ねるうちに“感謝”の気持ちが生まれたといいます。

34歳で突然の脳梗塞、そして3年後に再発した現実

@shiso88214さんが最初に脳梗塞を発症したのは、2022年3月1日。34歳のときでした。

道端で突然起こり、予兆と感じる症状はまったくなかったといいます。そのときの心境について「あぁ、もうだめだという感じでした…」と振り返ります。発症後は体に麻痺が残り、生活が大きく変わってしまったものの、リハビリを重ねて少しずつ回復していきました。

半身麻痺に(@shiso88214さんより提供)
2022年3月、一度目の脳梗塞に…(@shiso88214さんより提供)

しかしその3年後、2025年2月17日、37歳で二度目の脳梗塞に見舞われます。今度はジムでトレーニング中の出来事でした。一度目で積み重ねてきた回復があっただけに「また一からになった感じでした」と胸の内を語っています。

その3年後、2025年2月に二度目の脳梗塞に(@shiso88214さんより提供)

医師からは、脳梗塞の原因として心臓の不整脈の可能性を示されており、今後さらに詳しく原因を調べていく予定だそうです。現在は再発を防ぐため、薬を服用しながら日々を過ごしています。

行動と感謝で人生が変わった

半身に麻痺が残ってしまった@shiso88214さんは「こんな体では何もできない」「仕事もうまくいかない」という気持ちになり、脳梗塞となった3年間、毎日きつかったと振り返ります。

何もできないと悩み…(@shiso88214さんより提供)
毎日きつかった(@shiso88214さんより提供)

しかし「このままじゃ嫌だ」「諦めたくない」と、ある行動をしたことで生きているということに感謝できるようになりました。

感謝ノートを開始(@shiso88214さんより提供)

@shiso88214さんが取り入れているのは「感謝ノート」を書く習慣です。毎日最低3つ、感謝できることを書き出しています。続けるうちに、以前は人と比べて落ち込んだり「なんで自分だけ…」と思うことも多かった気持ちが、少しずつ変化していきました。

今では、病気を経験したことさえ「感謝できる」と感じられるようになったそうです。

「誰かを勇気づけられるのなら」とSNSで発信を

@shiso88214さんが脳梗塞について発信しようと思ったのは、一度目の発症時、同じような若い当事者の情報がほとんど見つけられなかったことが大きな理由でした。二度目の発症を経て「私が発信しよう!」という思いがさらに強まり、発信を決意したといいます。

「程度は人それぞれですが、私の経験でも誰かを勇気づけられるならと思って発信しています。つらいことも多いけれど、いつか“頑張ってよかった”と思えるように、これからもリハビリを続けます。一緒に頑張りましょう!」

さらに「障がいの有無にかかわらず、自分に自信が持てない人にも届いてほしい」と話していました。

好きなときに仕事ができるように(@shiso88214さんより提供)

ネイリストとして活躍している@shiso88214さんの今後の夢は、地元にネイルサロンを作ること。ぜひ、その夢を叶えてほしいですね。

@shiso88214さんの投稿には、同じように脳梗塞になった人からたくさんのコメントが寄せられており、脳梗塞という病気は決して人ごとではないことがわかります。@shiso88214さんが勇気を出して発信したことによって、多くの人の支えとなっているでしょう。

そして、病気ではない人にも届き、こうした病気と闘っている人がいるということや脳梗塞という病気についてもっと理解が広まることを願います。

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