弟や妹の誕生は、上の子にとって、時に親の想像を超えるほどの成長を遂げる、大きなきっかけとなることがあります。
そんな中、今回「一気にお姉ちゃんになったなぁと感じました」と語るのは、30代の主婦のお母さん。
人見知りで繊細だった3歳の長女が、妹の誕生を機に見せてくれた、驚くほど頼もしく、そして愛情深い「お姉ちゃん」としての姿について、お話を伺いました。
人見知りで繊細だった、ひとりっ子の時間
妹のハルカちゃん(仮名)が生まれる前、当時3歳だった長女のミサキちゃん(仮名)は、とても人見知りで繊細な女の子でした。
「公園に他の子がいると、輪に入らずに一人で遊んだり、親族にさえなかなか懐かず、抱っこされると泣いてしまったり…。初めての場所や人には、ゆっくり時間をかけて慣れていくタイプの子でした」
そんなミサキちゃんでしたが、お母さんの妊娠中は、お腹に赤ちゃんがいることをしっかり理解し、優しくお腹を撫でながら話しかけるなど、妹の誕生を心から楽しみにしてくれていたそうです。
車の中での初対面。キラキラの瞳が見つめる先
そして、ついにお母さんが退院する日。コロナ禍の影響で入院中の面会は叶わず、ミサキちゃんにとっては、車の中での初対面が、待ちに待った妹との初めての出会いとなりました。
チャイルドシートで眠る小さなハルカちゃんを、ミサキちゃんは言葉を発することもなく、ただ静かに、優しい眼差しで見つめていました。その瞳はキラキラと輝き、お姉ちゃんになれた喜びに満ち溢れているようでした。
ママの入院中、娘に起きていた「小さな奇跡」
実は、お母さんはミサキちゃんがハルカちゃんに会う前から「この子はお姉ちゃんになったんだな」と感じる出来事があったと言います。
「私が入院していた5日間、ミサキは初めてパパと二人きりで過ごしました。それまで夜中に起きてしまうことが多かったのに、その5日間に限っては、一度も起きずに朝までぐっすり眠っていたと夫から聞いたんです。きっと、パパを困らせないようにと、小さな体で一生懸命頑張ってくれていたんだと思います」
お母さんは「友達とはまた違う、姉妹という特別な関係をこれから築いていくんだなと、頼もしさと温かさを感じます。お姉ちゃんらしさがどんどん増していく娘を見守るのが、今からとても楽しみです」と、優しい笑顔で語ってくれました。
このお話のように、お子さんとのやりとりで「ハッとした」エピソードはありますか?
