子どもの自由で常識にとらわれない発想は、時に私たち大人に大きな気づきを与えてくれます。
そんな中、今回「ハッとした!」と語るのは、30代の女性主婦であるお母さん。
「遊びに行くならメモを置いてね」という依頼に対し、8歳の息子さんが取った、純粋で心温まる行動について、お母さんにお話を伺いました。
「遊びに行くならメモを」母の依頼に子が取った“まさかの行動”
今年の夏休みの朝、自宅でごはんを食べ終えたばかりの長男さん(8歳)は、リュックを背負い「いってきまーす!」と元気に出発しました。
前日、お母さんは息子さんに「今日遊びに行くならメモ置いといてね。」と伝えていました。息子さんが友達と遊びに行く際は、行き先や帰宅時間などを簡単にメモに残す、というのがお母さんの依頼です。
しかし、息子さんが出発した直後、お母さんが目にしたのは予想外のものでした。
「メモ帳を探していたら、玄関のたたきにポンと置かれたメモ帳を見つけて…」
メモは書かれていません。ただ、メモ帳が置かれていただけ。それを見た瞬間、お母さんは「何これ?(笑)」と、まずは軽くツッコミたくなる気持ちだったと言います。
玄関に置かれたメモ帳が教えてくれた「子どもの哲学」
息子さんのまさかの行動に、お母さんはすぐにその意図を理解したと言います。
「メモ帳に何か書くというより、きっと彼の中では『メモ帳を置いた=伝えた』だったんだろうと思いました」
お母さんは「子どもって、行動そのものがメッセージになるんだなと感じさせてくれる、ちょっとした“哲学”すら感じる瞬間でした」と振り返ります。
この出来事を通して、お母さんは「子どもっておもしろいな」と改めて感じたと言います。「“メモを残す”=“メモ帳を置く”という発想は、大人にはないなと思いました。その自由さこそが、子どもらしさなんだなと気づかされました。」

LINEよりも“味のあるやりとり”を生んだ「伝言板」
このやり取りの後、お母さんは息子さんの自由な発想から大切な学びを得たと言います。
そして、このエピソードがきっかけで、冷蔵庫の横に置いてあったメモ帳が、今では家族全員の「伝言板」として活用されるようになりました。
「『牛乳ないよ』『おふろ入った』『チョコは…たべた』など、誰かが書くと、誰かが返す。LINEで連絡を取り合うよりも“味のあるやりとり”が増えました」と語るお母さん。
タイキさんの行動が教えてくれた、子どもの発想の豊かさと、家族のコミュニケーションに小さな変化をもたらしたエピソードでした。
息子さんの今後の成長も楽しみですね。
