子どもの成長は、時に私たち大人の想像をはるかに超え、大きな驚きと感動を与えてくれます。
そんな中、今回「我が子ながら優秀じゃん!!と嬉しくなってしまいました」と語るのは、4人のお子さんを育てる40代の女性会社員、ユキさん(偽名)。
夏休みのある日、小学5年生の長男ハルキくん(偽名)にお願いした「だけ」のはずのお手伝いが、予想もしなかった嬉しいサプライズに変わったというエピソードについて、お話を伺いました。
「お湯を沸かして」と頼んだだけなのに…予想外の展開に母も驚き
4人のお子さんがいるユキさんにとって、夏休みは本当にドタバタな毎日。朝食の片づけや掃除、下の子のおむつ替えなどをしていると、あっという間にお昼ご飯の時間になってしまうそうです。
その日も「お腹すいたー!」という子どもたちの大合唱が始まりました。
「さっとそうめんでも茹でちゃおうかなと考えた私は、キッチンの隣の和室で次女のおむつ替えをしながら『大きいお鍋にお湯をたくさん沸かしておいてくれる?』とリビングにいる長男に頼んでみました」
漫画を読んでいたハルキくんから「わかった」と気の抜けた返事が返ってきたものの、ユキさんは「やってくれてたらラッキーかな」くらいに思っていたと言います。
テレビで見ただけ!小学5年生が作る本格「ネバとろレシピ」
しばらくしてキッチンに戻ったユキさんが目にしたのは、お湯の入ったお鍋ではなく、味見をしながらおつゆを作っているハルキくんの姿でした。
「何これ美味しそう!と驚いて聞くと、テレビで見たことがあって、ずっと美味しそうだなと思っていた『ネバとろどん』を、オリジナルレシピで作ってくれていたんです」
茹で上がったうどんの上には、おくらと山芋が盛り付けられ、仕上げに鰹節までかけるという丁寧さ。ユキさんでも作ったことのないような、夏にぴったりのメニューが完成していました。
「一度テレビで見ただけでこんなに美味しそうなものが作れるのかと、我が子の才能にすごいと思ってしまいました。料理のセンスは、私より上かもしれません」とユキさんは笑います。
息子の成長に感動!我が家の新しい「味見係」が誕生
今回の出来事を通して、ユキさんは子どもの持つ力に改めて気づかされたと言います。
「子どもの『作りたい、食べたい』という興味が湧いた時の力は、大人が思っているよりもずっと優れているんだと感じました」
また、好き嫌いが多く、ユキさんが作った料理を残すこともあったハルキくん。しかし、今回の件で「もしかしたら私の味付けが単調だったから、『もっとこうすればいいのに』と考えていたのかもしれない」と、息子の意外な一面にも気づかされました。
それ以来、ユキさんはうどんやそうめんを茹でた時には、ハルキくんに「どんな味付けで食べたいか」を相談。今ではハルキくんが「もうちょっと〇〇足した方がいいよ」とアドバイスをくれる、我が家の頼もしい「味見係」になっているそうです。
ハルキくんの才能と成長が垣間見えた、素敵なエピソードでした。あなたのお子さんにも、思わず「天才!?」と驚かされた経験はありますか?

