InstagramやTikTokで、人間関係や夫婦・パートナーシップ、会話の距離感をテーマに漫画と文章を発信しているB.B軍曹(@b.bgunso/@b_bgunso)さん。
日常の中で生まれる違和感や、うまく言葉にできなかった感情を、少し距離を置いた視点で描くのが特徴です。
今回紹介するのは、「謝る」という行為をめぐるエピソード。
そこに描かれていたのは、言葉づかい以上に、“向き合い方”の違いでした。
最初の違和感は、元カレとのやり取りから


物語の始まりは、B.B軍曹さんがまだ結婚前、元カレと交際していた頃の記憶です。
友人の前で自分をいじられたり、少し傷つく言い方をされたりすることがありました。
「それ、やめてほしい」と伝えると、返ってきたのは「え?そんなつもりじゃないけど」
そして最後に、「なんかごめん」。
怒っているわけでもなく、声を荒らすわけでもない。
けれど、その“なんか”がついた謝罪に、どこか引っかかりが残ったといいます。
軽い「ごめん」に残ったモヤモヤ

そのときの謝罪は、場を収めるための言葉のように聞こえました。
本当に悪いと思っているのか。
それとも、とりあえず終わらせたいだけなのか。
謝られているのに、なぜか気持ちは晴れない。
違和感の正体が分からないまま、その関係はやがて終わりを迎えます。
当時のB.B軍曹さん自身も、「謝る=負けること」のように感じていた部分があったと振り返ります。
結婚後、夫との衝突で見えた違い

数年後、結婚してから髭さんと口論になったときのこと。
意見がぶつかり合い、空気が張り詰めます。
そのあと髭さんは、こう言いました。

「一方的に話を進めたのは俺が悪かった。本当にごめん」
そこには、“なんか”も、“とりあえず”もありませんでした。
自分の何が悪かったのかを具体的に示し、そのうえで謝る。
その姿勢に触れたとき、B.B軍曹さんは初めて、以前感じていた違和感の正体に気づきます。
謝ることは、負けることではなかった
元カレの「なんかごめん」と、髭さんの「本当にごめん」。
言葉の形は似ていても、そこに込められている責任の引き受け方は、まったく違っていました。
謝ることは、立場を下げることでも、負けを認めることでもない。
関係を続けたいからこそ、きちんと向き合う行為なのかもしれない。
あのとき感じたモヤモヤは、言葉そのものではなく、「どう向き合っているか」への違和感だったのではないか。
軽く済ませるか、受け止めるか

同じ「ごめん」でも、軽く流すのか。
自分の非を具体的に引き受けるのか。
その差で、受け取る側の安心感は大きく変わります。
漫画の裏側にあるのは、謝罪のテクニックではなく、「謝ることにどう向き合っているか」の違いです。
言葉よりも、姿勢が伝わる
かつては、謝ることにどこか抵抗があった。
でも今は、少し違う視点で見られるようになったといいます。
ちゃんと謝れる人は、関係を守ろうとしている人。
その気づきが、このエピソードの核にあります。
B.B軍曹さんはSNSでの発信をもとに、これまでに『全てのネガティブをプラスに変える夫 髭の 「人生満点じゃなくてもはなまるだ 編」「NGと書いてナイスガイと読む 編」「さては人生3周目だな 編」』3冊の書籍を刊行しています。
SNSで描かれてきた、こうした日常のすれ違いも、書籍の中で丁寧に掘り下げられています。
同じ言葉でも、向き合い方が違えば、伝わり方は変わる。
あの違和感は、言葉ではなく“姿勢”に対するものだったのかもしれません。
