風邪をひいた後、熱は下がったのに「鼻水だけが止まらない」「なんとなく頭が重い」といった症状が続くことはありませんか?
「そのうち治るだろう」と軽く考えがちなこの症状ですが、放置することで思わぬ痛みを伴ったり、あるいは体質が変わってしまうほどの影響を残したりすることがあります。
今回は、風邪の悪化からある病気と診断され、現在もその「後遺症」と向き合うことになった30歳男性の体験談を紹介します。
「何を食べても変な味がする」長引く風邪の先にあった違和感
都内の企業に勤める30歳の男性、Aさん。
あるとき、ひどい風邪をひき、その後しばらくしてからも「鼻づまり」だけがしつこく残っていました。
当初は「風邪の治りかけだろう」と気にも留めていませんでしたが、数日経っても一向によくなりません。
それどころか、食事の際に明らかな違和感を覚えるようになります。
「何を食べても、変な味がするようになったんです。美味しくないというか、不快な風味が混じるような感覚でした」
しかし、Aさんはすぐに病院へは行きませんでした。
熱があるわけではなく、仕事も忙しい時期。
「においや味がしない、変な感じがする程度なら、大したことはないだろう」と自己判断し、市販薬などで様子を見ることにしたのです。
頭痛が限界に達して受診。処置室での「痛みと驚き」
様子見を決め込んでから数日後、事態は悪化します。
鼻の違和感に加え、耐え難い「頭痛」がAさんを襲いました。
仕事に集中できないほどの痛みに不安を覚え、ようやく耳鼻咽喉科を受診することを決意します。
医師の診察を受けると、その場で告げられた病名は「急性副鼻腔炎(きゅうせいふくびくうえん)」でした。
風邪のウイルスや細菌によって、鼻の奥にある空洞(副鼻腔)に炎症が起き、膿が溜まってしまう病気です。
「変な味」がしていたのは、鼻の奥から喉へと膿が流れていたことが原因の一つと考えられました。
「すぐに処置が必要だと言われ、鼻の中に金属のノズルをぐっと差し込まれました。そのまま鼻の奥に溜まっていた膿を吸引されたのですが、これがなかなかの衝撃で…」
溜まっていた膿を出し切り、処方された抗生物質を服用したことで、激しい頭痛と鼻づまりはようやく快方へと向かいました。
しかし、Aさんにとって本当の闘いはここからでした。
完治したはずが…。「早く知っておきたかった」と悔やむ理由
急性副鼻腔炎の症状自体は治まりましたが、Aさんは今、ある「後悔」を感じています。
それは、鼻の奥の構造が少し変わってしまったかのような、体質の変化でした。
「医師の話では、炎症が長引いた影響などもあるのか、鼻水が出にくく、奥に溜まりやすい体質になってしまったようです」
その結果、風邪をひくたびに高確率で副鼻腔炎を再発するようになってしまいました。
「もっと早く、味が変だと感じた時点で行っていれば、ここまでクセにならなかったのかもしれません。鼻の構造が変わる前に治療できていれば…と今でも思います」
ただの鼻づまりだと甘く見ていた代償は、予想以上に長く続くものとなってしまいました。
【専門家のコメント】急性副鼻腔炎について注意したいポイント
風邪のあとに鼻づまりや頭重感が長引く場合、急性副鼻腔炎が隠れていることがあります。
膿が喉へ流れる(後鼻漏)と「変な味」「口の中が苦い」と感じることも。
強い頭痛や顔面痛、膿性の鼻汁、症状の長期化・悪化があるときは早めに耳鼻科で診断を受けましょう。
「3日続いたら病院へ」自分なりのルールを決める
この経験を経て、Aさんの意識は大きく変わりました。
「これ以上、鼻の状態を悪くしたくないので、自分の中でルールを決めました。『鼻づまりが3日以上続いたら、迷わず病院に行く』。これを徹底しています」
仕事が忙しいと、つい受診を後回しにしてしまいがちです。
しかし、自然治癒を待っている間に、体の中で取り返しのつかない変化が起きている可能性もあります。
「たかが鼻水」「いつもの風邪」と自己判断せず、体のサインに違和感を持ったら早めに専門医を頼る。
それが、将来の自分の健康を守る一番の近道なのかもしれません。
【監修者】医療法人社団筑三会理事長 消化器外科専門医 鈴木 隆二
※本記事は、個人の体験談および専門家の見解をもとに構成しています。体の感じ方や原因には個人差があり、すべての人に当てはまるものではありません。
※この記事にはAI生成画像を使用しています。
