腹部に違和感を抱いた男性「ストレスかな」→しかしその後…おなかの中にいた『衝撃のモノ』に「怖い」「おかしい」

腹部に違和感を抱いた男性「ストレスかな」→しかしその後…おなかの中にいた『衝撃のモノ』に「怖い」「おかしい」

仕事や家事に追われる日々の中で、なんとなく感じる胃の不調。
「最近忙しいからストレスだろう」「市販薬を飲んでおけばなんとかなる」と、つい我慢してしまうことはないでしょうか。

しかし、その「ただの胃痛」の裏には、思いもよらない原因が隠れていることがあります。
今回は、胃の不調を「ストレス性のもの」と思い込み、受診を先延ばしにしてしまった50代男性の体験談を紹介します。

「胃の中に重いおもり」が…仕事のストレスだと思い込んだ日々

体験者のAさん(50代男性/会社員)が異変を感じたのは、仕事がとくに忙しい時期のことでした。
キリキリとした鋭い痛みというよりは、胃の中にずっしりと重い「おもり」が入っているような感覚。

そんな鈍痛が、何日も続いていました。
「当時は仕事でかなりストレスを抱えていたんです。だから、この痛みもきっとストレスからくる『胃潰瘍』か、あるいは『胃腸炎』だろうと勝手に思い込んでいました」

普通なら病院へ行くべき状況ですが、Aさんは受診をためらいました。
理由は、会社員なら誰もが一度は経験するであろう「仕事を休めない」という状況。

そして、市販の胃薬を飲むと一時的に痛みが和らいでしまったことが、受診をさらに遠ざけました。
「薬でなんとかなっているうちは大丈夫だろう、と。それに、心のどこかで『もし重い病気だったらどうしよう』という怖さもあり、現実を直視したくなかったのかもしれません」

薬が効かない…覚悟を決めて受けた胃カメラの結果

しかし、だましだまし過ごしていた日々にも限界が訪れます。
市販薬を飲んでも、どうしても痛みが治まらなくなってきたのです。

「これはさすがにおかしい」
観念したAさんは、大きな病院を受診することを決意。

そこで胃カメラ検査を受けることになりました。
医師から告げられたのは、予想していた「ストレス性の胃潰瘍」ではありませんでした。

原因は、「ピロリ菌」だったのです。
「まさか自分がピロリ菌を持っているとは思いませんでした。医師の話では、小さい頃に井戸水を飲んでいたりすると、年齢を重ねてから症状が出ることがあるそうです。それが原因で胃に不調をきたしていたと知り、驚きました」

自身の幼少期の生活環境が、50代になった今の体調不良に繋がってい…。
それは、素人判断では到底たどり着けない答えでした。

【専門家のコメント】ピロリ菌感染と検査の重要性について注意したいポイント

胃の不調は「ストレスのせい」と思われがちですが、原因は一つではありません。
ピロリ菌は、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍などを引き起こす背景要因になることがあり、症状が長引く場合は注意が必要です。

市販薬を自己判断で長期間使い続けるのではなく、医療機関を受診し、必要に応じて内視鏡検査などの評価を受けることをおすすめします。
特に、吐血・黒色便・体重減少・貧血といった症状がある場合は、早めの受診を検討してください。

なお、記事内では「ピロリ菌が原因」と表現されていますが、正確にはピロリ菌そのものが痛みを起こすのではなく、感染をきっかけに生じる慢性胃炎や消化性潰瘍などが、症状の主な原因となります。

「素人考えは時間と労力の無駄」痛感した教訓

適切な治療を受けたことで、原因不明の鈍痛から解放されたAさん。
今回の経験を通じて、健康に対する考え方が大きく変わったと言います。

「病気に関して、素人考えは時間と労力の無駄使いだと身に染みました。おかしいと思ったら、すぐに病院に行ったほうが安心ですし、結局は早く治ります」
Aさんはその後も、この教訓を活かしています。
先日も「ただの風邪」だと思っていた症状が、受診の結果「蓄膿症(副鼻腔炎)」だと判明したことがありました。

「あのときも、もし病院に行かずに市販の風邪薬を飲み続けていたら、お金も時間も無駄にしていたと思います。
自己判断せず、評判のいい病院を調べてすぐにプロに診てもらう。
これが一番の節約であり、健康への近道ですね」

忙しい世代ほど「これくらいなら大丈夫」と無理をしてしまいがちです。
しかし、その不調の影には、思い込みとは違う原因が潜んでいるかもしれません。

「いつもと違う」と感じたら、自分の感覚を過信せず、医療機関を頼ってみる。
それが、自分自身を長く大切に使い続けるための秘訣と言えそうです。

【監修者】医療法人社団筑三会理事長 消化器外科専門医 鈴木 隆二
※本記事は、個人の体験談および専門家の見解をもとに構成しています。体の感じ方や原因には個人差があり、すべての人に当てはまるものではありません。

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