幼い兄弟や姉妹が寄り添い合う姿は、見ているだけで心が温かくなるものです。
2024年10月に、ある仲睦まじい兄妹の体験談が紹介され、大きな反響を呼びました。
あれからときが経ち、当時ママさんから「パパよりパパみたい」とまで信頼されていた優しいお兄ちゃんと、甘えん坊だった妹さんは、今どのような日々を過ごしているのでしょうか。
最新の様子を取材しました。
10歳のお兄ちゃんが見せた深い愛情
当時話題になったのは、TikTokに投稿された10歳のお兄ちゃんと1歳の妹さんのやりとりです。
お兄ちゃんが妹さんを抱っこし「降りようか？」と優しく声をかけた直後のことでした。
妹さんはお兄ちゃんから離れるのを嫌がるように、ピタッとお兄ちゃんの体に顔をうずめて抱きついたのです。
その姿は、まるでお兄ちゃんへの信頼と大好きという気持ちが溢れ出しているかのようでした。
そんな妹さんを、お兄ちゃんもまた愛おしそうにギュッと抱きしめ返す。
そんな2人の姿に、視聴者からは「かわいい」「何度も見てしまう」といったコメントが相次ぎました。
「わが家は兄がいなければ成り立たない」母が語った次男の驚くべき成長
この体験談を支えていたのは、お兄ちゃんの頼もしい変化でした。
ママさんによると、お兄ちゃんは妹さんが生まれるまでは家族の中で一番の末っ子として、周囲から溺愛される存在だったそうです。
しかし、妹さんが誕生したことで環境が一変しました。
お兄ちゃんは妹さんの面倒を実によく見るようになり、ママさんが「パパよりも頼りになる」「パパよりパパみたい」と褒めるほど、しっかりとした「兄」の顔を持つようになりました。
かつての末っ子が妹を慈しむ姿に、ママさんは日々の癒やしと、次男の目覚ましい成長を感じていたといいます。
当時、ようやく妹さんが名前を呼んでくれるようになり、お兄ちゃんが喜んでいた姿も印象的でした。
甘えん坊から「生意気」へ？妹の成長がもたらした関係性の変化
それから1年が経ち、現在の様子をママさんに伺ったところ、2人の関係には微笑ましくも大きな変化が訪れていました。
1歳だった妹さんもすくすくと成長しています。
ママさんいわく、最近の妹さんは少し「生意気」な一面も見せるようになってきたのだとか。
かつてはお兄ちゃんにピタッとしがみついていた妹さんですが、現在は成長に伴い自己主張もしっかりするように。
その結果、現在は可愛がるというよりも、対等に喧嘩を繰り広げる「犬猿の仲」のような状態になっているそうです。
いつもの「にいに」は次男。現在は長男との仲にも新たな変化が
家庭内の兄妹の関係図にも、当時とは異なる動きが出てきているようです。
以前妹さんを抱っこし、甲斐甲斐しく世話を焼いていたのは次男でしたが、最近は長男と妹さんの仲が深まっている様子も見られるといいます。
子どもたちの成長に従って、誰と誰がとくに仲よく遊ぶか、あるいは誰と喧嘩をするかといったパワーバランスが変化していくのは、兄妹がいる家族特有の日常かもしれません。
喧嘩ができるようになったことも、妹さんがお兄ちゃんに守られるだけの一方的な存在から、自分の意志をぶつけ合えるほどに自立してきた証といえるでしょう。
変わらない平凡な毎日の大切さと、親が抱き続ける変わらぬ願い
現在は「犬猿の仲」と表現されるほど賑やかな日々を送っている兄妹ですが、ママさんは今の状況を「当時と変わらない平凡な日々を過ごしています」と穏やかに表現されています。
喧嘩をしたり仲よくしたり、そんな繰り返しの毎日こそが家族の幸せな形なのかもしれません。
ママさんに今後の目標や願いを尋ねると「親としては、やっぱり兄妹仲よくずっと支え合って生きていってほしいなと思います」と、当時と変わらぬ温かい思いを語ってくださいました。
幼い頃のべったりとした甘えから、対等な喧嘩へと形を変えながらも、2人の絆はこれからも日々の中で育まれていくことでしょう。
提供元：＠enju7373さん