文化や価値観の異なる国を訪れると、そこには驚きや気付きがあふれています。
今回お話を伺ったのは、オーストラリア・ブリスベン出身のヘイデンさんとその友人。
初めて日本を訪れた彼らは、日本の街の雰囲気や人々の振る舞いに、多くの驚きと発見を感じたといいます。
「日本ってこんなに安いの?」物価の印象に驚き
2人がまず驚いたのは、日本の物価でした。
「日本は全部安いですね。コンビニの商品もタクシーも高くないし、“値段が高いな”と思うものは今のところありません」
物価が高騰していると言われる日本ですが、オーストラリアと比べると、
日常生活にかかる費用はむしろ低い と感じたそうです。
海外からの視点で語られる「日本って実は安い国」という言葉は、
私たちが普段感じている金銭感覚を見つめ直すきっかけにもなります。
静けさと礼儀正しさに気づく、日本社会の“目に見えないルール”
物価以上に、2人が強い印象を受けたのは、日本の“静けさ”と“礼儀正しさ”でした。
「オーストラリアはもっと騒がしいですし、日本のように静かで礼儀正しい国ではありません。電車に乗っても誰も大きな声で話さないし、街の雰囲気も落ち着いています」
日本で暮らしていると当たり前のように感じる“公共の場での静けさ”。
しかし、海外から訪れた人にとっては、それが「お互いを尊重し合う文化」として強く伝わるのかもしれません。
街に漂う空気の中にある“見えないルール”。
2人はその存在に自然と気づいたといいます。
唯一戸惑ったのはタクシー。違いに気づくことで生まれる視点
日本で困ったことを尋ねると、返ってきたのは意外にも“タクシー”でした。
「道路でタクシーを止めようとしても、あまり止まってくれないんです。オーストラリアでは普通に拾えるので、その違いには少し戸惑いました」
日本では“乗り場で待つ”もしくは“アプリで呼ぶ”ことが一般的。
その違いに触れたことで、2人は母国の交通文化との違いを実感したようです。
文化や仕組みの差に気づくことは、新しい国を理解する第一歩でもあります。
2人の言葉からは、戸惑いを楽しむ前向きさも感じられました。
ネオンの光と街の活気に魅了。「歩くだけで楽しい国」
では、日本で最も魅力を感じた点は何だったのでしょうか。
「街の活気がとても好きです。ネオンの光や夜の雰囲気は本当に魅力的で、歩いているだけで楽しいですね。街全体が明るいエネルギーに満ちているように感じます」
夕暮れから夜にかけての街並み、光の反射、人々の動き。
そうした日本独特の“都市の表情”が、彼らを強く惹きつけたのでした。
異なる文化に触れて見えた、日本の魅力と価値
物価の印象、礼儀正しさ、街の雰囲気。
2人が語ってくれた言葉の中には、日本に住む私たちがつい見落としてしまう魅力がたくさんありました。
彼らの視点を通して、日本の日常はまた違った姿を見せてくれます。
旅先で出会った2人の素直な言葉が、私たちにも「日本って、意外と素敵な国かもしれない」という気付きを与えてくれるようです。
