文化も言葉も異なる海外での生活は、期待と同時にちょっぴりの不安も感じるもの。そんな中、長年の夢を叶えて日本にやってきたのは、台湾出身・20代の会社員、メイさん。
日本のドラマやアニメを通して抱いていた特別な思いを胸に、初めて日本の駅のホームに降り立った時の感動は、今でも色褪せないといいます。
今回は、メイさんが日本で初めて街の風景を見た時の感動と、その後の温かい出会いについてお話を伺いました。
憧れの日本の街並みが現実に!駅を出た瞬間の感動
幼い頃から日本のドラマやアニメが大好きだったというメイさん。初めて日本の駅の改札を抜け、目の前に広がる街並みを一目見た瞬間、言葉にならないほどの感動に包まれたそうです。
「日本の街は本当に綺麗で、空気も澄んでいるように感じました。ずっと画面越しに見ていた風景が、今、自分の目の前にあるなんて信じられませんでした。あの時の感動は、今でも鮮明に覚えています。まるで夢が叶ったみたいでした」
テレビやスマホで見ていた憧れの景色が、現実になった瞬間の喜びは、メイさんの心に深く刻まれたようです。
日本で生活したい!インターンシップで出会った温かい人々
初めて日本を訪れた時の感動が忘れられず、「いつか日本で生活してみたい」という夢を抱くようになったメイさん。遊びに来るだけでなく、実際に日本で働き、日本人と友達になりたいと考え、高校時代から日本語の勉強に励み、大学では日本でのインターンシップ制度がある学校を選びました。
「日本人は外国人に冷たいという噂を耳にしたこともあったので、大学4年生の時に日本のホテルでインターンシップをすることが決まった時は、正直、とても不安でした。『もし嫌われたらどうしよう』と、ずっと心配していました」
初めての海外生活、初めてのアルバイト。メイさんは期待と不安を抱えながら日本へと向かいました。
「でも、ホテルの職場の皆さんは本当に優しかったです。私が少しでも上手にできると、たくさん褒めてくれて、おかげで自信を持って仕事に取り組むことができました。本当に感謝しかありません。インターンシップが終わった今も、こうして日本で仕事をしています」
噂とは異なり、職場の温かい人々との出会いが、メイさんの日本での生活を大きく支え、夢を現実に変えるきっかけとなりました。
外国人だからと諦めないで
日本での生活を通して、メイさんは他の外国籍の方々に伝えたいこととして、自身の可能性を信じて積極的に挑戦することの大切さを語りました。
「国籍が違うからといって、最初から『自分には無理だ』と諦めてしまうのはもったいないと思います。もちろん、人によって考え方は違うと思いますが、まずは自分の出来ることを精一杯やってみることが大切だと思います。もし分からないことがあれば、遠慮せずに周りの人に聞けば、きっと助けてくれます」
台湾出身のメイさんが初めて日本の街で感じた感動、そして温かい人々との出会いは、彼女の人生を大きく変えました。固定観念にとらわれず、一歩踏み出す勇気を持つことの大切さを教えてくれる、心温まるエピソードです。
