子どもが泣いてしまったとき、荷物が多いとなかなか抱っこしてあげられないことってありますよね。
今回紹介するのは「道端でたまたま出会えたほっとするエピソード」です。

イラスト:23ca

娘をベビーカーに乗せていると…

マナ(仮名)さんがまだ0歳の娘とベビーカーで散歩をしていたときのエピソードです。

翌日に職場に行く予定があったため、あらかじめ手土産のお菓子を買っておこうと箱入りのお菓子を買い、家に帰る途中だったマナさん。
すると突然、娘がベビーカーで泣き出してしまい、抱っこしようにもお菓子が思っていたよりも重く、どうすることもできませんでした。さらに、抱っこひもを持っていなかったため、抱っこすることもできずに困っていました。

そんななか、後ろから来た50代くらいの女性が話しかけてくれて、偶然にも同じ方向に向かうことが分かります。すると、「荷物か赤ちゃんか、どっちかお手伝いしますよ」と言ってくれた女性。マナさんはお言葉に甘えて娘を抱っこしてもらうことにしました。

時間にすると10分程度でしたが、女性は娘を抱っこしながら一緒に歩いてくれました。「こんなに可愛くて小さい子を抱っこできるなんて、とっても幸せだわー。こちらが幸せを分けてもらってるから、お礼を言いたいぐらいよ」「毎日大変なのに頑張ってるのね」などと、マナさんも嬉しくなるような言葉をたくさんかけてくれたとのこと。

ぐずった娘を優しく抱いてくれた女性②(イラスト:23ca)

周りにいる優しい人

今回のエピソードで、世の中には優しい方もいるのだと感じたマナさんに、話を聞きました。

ー周りから助けてもらったとき、相手に対してどう思いましたか?また、なんと伝えましたか?
女性は初対面であるにもかかわらず、こんなに親切にしてくれて、世の中にはこのような優しい方もいるのだと改めて感じさせられました。相手に負担をかけないようにする心遣いや、まだ新米ママで子育てに慣れていない自分に対して、まるで母親のように優しく接してくれました。
自分もいつかこのように困っている人がいたら、手助けをできるようになりたいです。私は感謝の気持ちを「通りがかってくれて助かりました。いつか、私もこのように困っている方に手を差し伸べられるような人になりたいです。本当にありがとうございました」と素直に伝えました。

ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
自分が思っているよりも子どもの泣き声を「うるさい」と思わずに「何とかしてあげよう」と思っている優しい人が多いことが分かりました。この経験から自分自身も困っていそうな人にすぐに声を掛けています。特にベビーカーで子連れの人を見ると「困っている様子がないかな?」と気にするようになりました。

ー育児をする上で、大変なことはどのようなことでしょうか?
予想外のことがたくさんあることだと思います。今まで娘はベビーカーで手が付けられないくらいぎゃん泣きすることはあまりなかったのですが、この日に限って泣いてしまいました。
自分の意志とは裏腹に、常に子どもの様子によって自分の行動や予定を変える必要があることは大変です。外出するとなると持ち物がたくさんあるので、持って行った方がいいと思いつつも忘れてしまったりすることもあります。そして、準備をばっちりしていった日に限ってその準備していたものを使う機会がなく、準備すること自体に疲れてしまうこともあります。

ー同じように育児に悩む方に伝えたいことなどを教えてください。
子どもは急に体調を崩したり、機嫌を損ねたりと自分が思うような方向にはいかないし、コントロールが不可能です。特に乳幼児期はどんな原因で泣いているのかなど、分かりづらいことが多くあります。しかし子どもはあっという間に成長するので、どんな時期も絶対に終わりが来ることや、楽になる日が来ることを忘れないでほしいです。

世の中には手を差し伸べようとしてくれる人はたくさんいます。ときには自分1人ではなく、周りの手を取ってみるのも良いかもしれませんね。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

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