YouTuberの樽江突撃(たるえとつげき)さんは、週刊少年ジャンプで休載中の漫画『HUNTER×HUNTER(ハンターハンター)』の大ファン。連載再開まで1日1000回の正拳突きを毎日行うという企画を、YouTubeでライブ配信し続けています。

作中で、登場人物の1人が「自分自身を育ててくれた武道に対する『感謝の正拳突き』を1日1万回する」という、読者の間では有名なシーンがあり、それを再現したものです。既に700日を超え、現在も日々記録を更新し続けています。

最初は1万回出来ると思っていた

樽江さんは、同漫画の休載ばかりがニュースになるのがもったいないと思い、何か動いている、続いていることで話題になればと思い、正拳突きをはじめたそうです。最初は漫画と同じように、毎日1万回出来ると思ってはじめたそうですが……

「毎日するために何時間以内にしないといけないか。そのためには1回何秒でするといいか逆算して始めましたが、適当にやっているよう見えるし、全然計算通りにいかなかったです」

そこで、『数を減らしてもしっかり(正拳突きを)やった方がいい』と考え、1日1000回の正拳突きに切り替えました。

700日以上続けると道着もボロボロに……

ひたすら無言で正拳突き

樽江さんは、当初顔まで映して配信を行っていましたが、途中から正拳突きの間は、顔から上が映らないようにしました。その理由は、「自分の場合は、オフの時に人の顔を見ると疲れてしまう」からだそうです。

「正拳突きの時に疲れている表情を見せるのも、歯食いしばっている表情を見せるのも違うと思うんです」

また、無言で行う理由は、その方が外国に人が見やすいと考えたからだそうです。現に樽江さんのYouTubeチャンネルの視聴者は約7割が外国人だそう。

「アルゼンチン、ブラジル、イタリア、この前は、カザフスタンの方がいました。ライブ配信は配信時間帯が、時差のある国では視聴が難しいようで、アジア圏の方がほとんどです」

正拳突きの前の『拝む』動作も再現

続けることがメインコンテンツ

樽江突撃さんに続けるための秘訣を聞くと、モチベーションを下げる要素を徹底的に排除しているとのこと。

「いろいろすると面倒になってしまうので、(配信が)終わった後のコメントも『ご視聴ありがとうございました』のようなテンプレートにしています」

また、『これから何日くらい続くのか』ということは全く考えずに、『今週再開がなかったら来週1週間頑張るか』とか『きょうだけ頑張るか』という短いスパンで考えているとのことでした。

最後は深々とお辞儀している

最後に、「連載は再開されたら(正拳突きは)終わってしまうんですか?」と質問すると、樽江さんは次のように答えてくれました。

「現在は当初の目的に沿ってやっているので、連載が再開されたらやめると思うのですが、さっきも言ったようにあまり先の事は考えていません。僕は、ただ連載が再開されて、はやく続きが読みたいなと思っています」

この記事の写真一覧はこちら