地域の約100人が出演! 笠岡の魅力発信動画を青年会議所メンバーが制作

地域の約100人が出演! 笠岡の魅力発信動画を青年会議所メンバーが制作
『カムカムカサオカ』ミュージックビデオのワンシーン 提供:笠岡青年会議所

「♪ねえねえみんなも カムカムカム 青と緑に囲まれたまち」
岡山県南西部にある笠岡市と周辺地域をPRするオリジナルソング『カムカムカサオカ』のミュージックビデオが、YouTubeで公開されています。また、iTunes、Apple Music、Spotifyなど55以上の音楽配信サービスを通して、世界185か国以上に配信中です。

@P{ “type”: “youtube”, “id”: “LtW92_hgpwM”, “caption”: “”, “modestbranding”: “true”, “autoplay”: “false”, “mute”: “true”, “rel”: “true”}

笠岡諸島、笠岡ベイファーム、恐竜公園、飲食店などを舞台に、子どもたちや地元で活躍する大人たち、総勢約100人が出演しています。明るい太陽のもと、満開のひまわりに負けないくらい、笑顔いっぱいです。歌声は、笠岡みたけ少年少女合唱団です。

カムカムカサオカ
カムカムカサオカ

地域と人と未来への愛情があふれるこの作品を制作したのは、一般社団法人笠岡青年会議所。現在、約30人が所属しています。

笠岡青年会…所の皆さん
笠岡青年会…所の皆さん

メンバーの力が集結 完成までの道のり

2021年の理事長を務める奥野慶大さんは、兄がDJで音楽プロデューサーのSONPUB(さんぱぶ)さん。笠岡青年会議所の今年のまちおこし事業として、当初は野外フェスを計画していましたが、コロナ禍の状況を見て5月に中止を決断しました。もともと掲げていた事業テーマ「活動地域から笑顔を届ける」を変えずにできることは……と考えた結果、オリジナルソングとミュージックビデオの、オンライン配信に挑戦することになりました。

笠岡青年会…野慶大さん
笠岡青年会…野慶大さん

作曲はSONPUBさんが担当。ゆったりとしながらも軽快な楽曲です。そこに、笠岡青年会議所のメンバーで会議を重ね、伝えたいメッセージを歌詞におこしていきました。わかりやすく、子どもたちの目線で伝えるにはどうしたらいいか、方言はどれくらい入れるか、ヒップホップらしく韻を踏みたい……歌詞づくりは、頭を悩ませた過程のひとつです。

カムカムカ…PUBさん
カムカムカ…PUBさん

『カムカムカサオカ』で印象的なのが、笠岡みたけ少年少女合唱団によるかわいらしい歌声ですが……
「当初は自分たちで歌うイメージだったんです。でも、男性の低い声では歌詞が浮かばず。試しに子どもの声で歌ってもらったところ、ガラッと雰囲気が変わり、その場の全員が『これだ!』となりました」
ヒップホップテイストの楽曲に子どもの歌声がのり、ちょっとした違和感がくせになる聞き心地となりました。

カムカムカサオカ
カムカムカサオカ

ミュージックビデオの出演者は、笠岡青年会議所のメンバーや家族、そして、地域愛を持って活動している人たちにも積極的に声をかけました。BMXで東京オリンピックにも出場した笠岡市出身の長迫吉拓さん、お笑いコンビ「千鳥」大悟さんの父・山本清志さんも出演。

カムカムカサオカ
カムカムカサオカ

動画の撮影・編集も、奥野さんを中心にメンバー自身で行いました。「冒頭に出てくる鳥が飛んでいるシーンは私のアイデアです。真鍋島へ撮影に行ったとき、急いでカメラを準備してもらいました」と話すのは、まちづくり創造委員会の委員長としてこの事業を進める高田脩平さん。

笠岡青年会…田脩平さん
笠岡青年会…田脩平さん

それぞれのメンバーが自分ごととして取り組んだ動画だからこそ、思い入れのあるシーンが多く、話がはずみます。

カムカムカサオカ
カムカムカサオカ

振付はこども園で働く山名崇智さんが、歌詞に合わせて子どもが覚えやすいものを考案しました。

笠岡青年会…名崇智さん
笠岡青年会…名崇智さん

友達同士というわけではない子どもたちの満面の笑みとチームワークを引き出したのは、ムードメーカーの松尾大輝さん。
インターネットとSNSのマーケティングを専門家から学び、より多くの人の目に触れるよう実践しているのは、YouTube投稿経験がある松田宏矢さん。

笠岡青年会…さん(右)
笠岡青年会…さん(右)

そのほか、歌詞を英訳するメンバーや、タイトル・ポスターなどをデザインするメンバーも。それぞれの得意ごとと知恵が集結したプロジェクトとなりました。

笠岡に足を運んでもらえたら

2021年10月末現在、YouTube動画の再生回数は7万回超え。全国から応援の声が寄せられているそうです。

シール
シール

「オンラインでの配信に切り替えればやりきれるだろうと思ったけれど、緊急事態宣言で公園のロケが行えなかったり、なかなか晴れずにスケジュールを変更したりと、大変でした。でも、満足いく出来です。あとは、実際に足を運んでもらえたら。『カムカムカサオカを見て、お店に来てくれた人がいたよ』といった声が地元で聞けたら本望です」と話す奥野さん。

柳生写真館(笠岡市)
柳生写真館(笠岡市)

見ると笠岡へ遊びに行きたくなる「カムカムカサオカ」。そして、コロナ禍で仕事や暮らしに緊張感が続いても、日々の喜びは身近にあると気づかされます。動画に出演した子どもたちが大人になったとき、生きづらい時代に希望を表現した我がまちのヒーローたちを、どのように思い出すことでしょう。

この記事の写真一覧はこちら