年度初めの保護者会は、どこか独特の緊張感が漂う場です。
初対面の保護者が並び、先生の話に耳を傾けながら、静かに順番を待つ、そんな張り詰めた空気の中で、思わず笑ってしまう出来事が起きたという体験談が寄せられました。
今回は、小学2年生の子どもを持つ30代女性のエピソードを紹介します。
静まり返った教室で始まった、年度初めの保護者会
「その日は、年度初めの保護者会でした。
教室はシーンと静まり返っていて、みなさん緊張しているのが伝わってくるような雰囲気でした」
担任の先生が「順番に自己紹介をお願いします」と声をかけ、前から一人ずつ話していく流れに。
女性も、自分の番が近づくにつれて、自然と背筋が伸びていったといいます。
突然鳴り響いた“予想外の通知音”
そんな中、事件は起こりました。
「私の番を待っているとき、突然スマホの通知音が鳴ってしまったんです」
慌てて止めようとした瞬間、さらに状況は悪化します。
「しかも、音が子ども設定の“ニワトリの鳴き声”で……。
焦って手を滑らせ、スマホを床に落としてしまいました」
教室に響き渡る「コケコッコー!」という音。
必死に拾おうとする女性と、鳴き続けるスマホ。その光景は、まるでコントのようだったと振り返ります。
凍りついた空気を和ませた、先生のひと言
一瞬、教室の空気は凍りつきました。
しかし、すぐに数人の保護者がクスクスと笑い始めます。
そして、担任の先生がこう声をかけてくれたそうです。
「朝が来ましたね」
そのひと言で場の空気は一気に和み、教室には笑いが広がりました。
その後の自己紹介も、自然と笑顔が増え、話しやすい雰囲気に変わっていったといいます。
「完璧じゃなくてもいい」と思えた出来事
「その場では、穴があったら入りたいくらい恥ずかしかったです」
そう語る女性ですが、今ではこの出来事を前向きに捉えています。
「今振り返ると、良い思い出です。
完璧じゃなくてもいいんだな、と肩の力が抜けた瞬間でもありました」
思わぬハプニングがきっかけで、保護者同士の距離も少し縮まった気がするといいます。
緊張しがちな場面でも、ふとした出来事が空気を和ませてくれることがあります。
この日の「コケコッコー!」は、そんなことを思い出させてくれるエピソードでした。
