「ただの打撲」と自己判断しなくてよかった。仕事中に転倒した30代女性、受診先で医師から言われた「救いの一言」

「ただの打撲」と自己判断しなくてよかった。仕事中に転倒した30代女性、受診先で医師から言われた「救いの一言」

大人になってから「派手に転ぶ」という経験は、痛み以上に驚きや恥ずかしさが先に立つものです。
「これくらいなら大丈夫だろう」と、痛みを我慢して日常に戻ってしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、その「自己判断」がときに不安の種になることもあります。
今回は、仕事中の作業で足を滑らせ、受診を迷ったものの、結果として医師の言葉に救われたという30代女性の体験談を紹介します。

プールの水抜き作業中、ぬかるんだ地面で足を取られ…

今回体験談を寄せてくれたのは、看護師の30代女性です。
当時、彼女は保育園に勤務しており、夏のプールの時期を迎えていました。

事故が起きたのは、プールの水を抜こうとしていたときのこと。
排水のためにマンホールの蓋を開けようと力を入れた瞬間、水でぬかるんでいた地面に足を滑らせ、激しく転倒してしまいました。

「やってしまった」と思ったときには、膝には大きな打撲のあとが。
大人の転倒は体重がかかる分、衝撃も大きいものです。

ズキズキとした痛みと共に、足には見るからに痛々しい大きなアザが広がっていました。

「アザができただけ」受診を迷った理由

転倒直後、彼女の頭をよぎったのは「病院に行くべきか、行かなくてもいいか」という迷いでした。
出血があるわけでもなく、骨が折れて変形しているようにも見えない。
「足に大きなアザができただけだから、きっと大丈夫だろう」という思いがありました。

忙しい業務の合間を縫って病院へ行く手間や「ただの打撲で病院に行ってもいいのだろうか」という遠慮もあったのかもしれません。
しかし、膝は体重を支える重要なパーツです。

もし見えないところで骨に異常があれば、後々の生活に響く可能性もあります。
彼女は迷った末に「念のため」整形外科を受診することに決めました。

検査の結果と、医師からの予想外の言葉

整形外科では、レントゲン撮影を行い、骨にヒビが入っていないか(亀裂骨折などがないか)を慎重に確認してもらいました。
診断の結果は、幸いにも骨に異常はなく、単なる打撲とのこと。

ホッとしたのと同時に「異常がないのに来てしまって申し訳なかったかな」という思いが頭をかすめたかもしれません。
しかし、診察した医師がかけた言葉は、彼女が予想していた事務的なものではありませんでした。

「念の為に来ることは、大事なことですよ!受診してよかったですね」
医師は、何もなかったことを「無駄足」とはせず、むしろリスクを回避するために行動したことを肯定してくれたのです。
この言葉を聞いて、彼女は心の底から安心することができました。

【専門家のコメント】打撲後の受診判断について注意したいポイント

打撲は見た目のアザが派手でも軽症のことがありますが、逆に「見た目が大したことなくても」骨折や靱帯損傷が隠れていることがあります。

特に膝は体重を支える関節なので、歩行困難・強い腫れ・関節の不安定感・しびれなどがある場合は早めに受診を。

結果として骨に異常がなくても「重大なケガを否定できた」こと自体が大きな安心材料になります。

自己判断せず「安心」を得るために受診を

「足を滑らせて転倒しただけだから大丈夫、と自己判断しないでほしい」と女性は振り返ります。
結果的に大きな怪我でなかったとしても、それは「結果論」にすぎません。
素人判断で放置し、もし骨にヒビが入っていたら、完治まで長引いたり後遺症が残ったりしていた可能性もあります。

気になる症状や痛みがあるときは、ためらわずに専門家の判断を仰ぐこと。
「何もなかった」という確認を得ること自体が、一番の治療なのかもしれません。

【監修者】医療法人社団筑三会理事長 消化器外科専門医 鈴木 隆二
※本記事は、個人の体験談および専門家の見解をもとに構成しています。体の感じ方や原因には個人差があり、すべての人に当てはまるものではありません。

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