インド人彼女に「そのカレー美味しそう」と伝えると…2カ国間での“カレーの認識”が話題に!1年半が経ち、2人の活動を追った結果

インド人彼女に「そのカレー美味しそう」と伝えると…2カ国間での“カレーの認識”が話題に!1年半が経ち、2人の活動を追った結果

ふだん何気なく口にしている料理の名前が、実は現地ではまったく違う捉え方をされていたとしたら驚きですよね。
2024年4月、インド出身のシワ二さんが明かした「インド人はカレーという言葉を使わない」という体験談は、多くの日本人に食文化の違いを意識させるきっかけとなりました。

あれから約1年8ヶ月、SNSやメディアを通じてインドのリアルを伝え続けているシワ二さんに、その後の歩みと現在、さらに深まった未来の夢について詳しくお話を伺いました。

「カレーと呼ばない」シワ二さんが語ったインドの食文化と驚きの反響

InstagramでINDOGO/インドゴ(@indogo_channel)として投稿をしているシワ二さんが、インドにおける「カレー」という言葉の認識について語ってくれました。
シワ二さんによれば、インドでは「カレー」という言葉は使わず、料理名を正確に伝えないと意思疎通が難しいのだといいます。

もしインドの人に「カレーが食べたい」と伝えても、相手は混乱してしまったり、どの料理を指しているのかわからなくなったりするそうです。

この投稿には、読者から「勉強になります!」「なるほど」といった驚きの声が多数寄せられました。
「おにぎりをSushiと呼ぶようなもの?」というコメントに対して、シワ二さんは「味噌を使った汁物(みそ汁、味噌ラーメン、豚汁など)をすべて一つの料理名で呼ぶような感覚」と、よりわかりやすい例えで文化の違いを説明していました。

日本のカレーは大好き!シワ二さんが発信に込めた幼い頃からの夢

一方で、シワ二さんは日本のカレーを否定しているわけではありません。
週に一度はチェーン店のカレーを食べるほど、日本のカレーの味を好んでいます。

「インドの料理とは別物」と考えつつも、濃厚で風味が豊かな日本のルーはインド人の口にも非常に合うと評価していました。

シワ二さんがSNSで発信を始めた背景には、世間が抱く「インド=カレーとナン」という固定観念への衝撃がありました。
自分が経験してきた等身大のインドを知ってもらいたいという思い、そして「いつか日本で自分のレストランを開きたい」という子どもの頃からの夢。

当時はすぐに店を始めることが難しかったため、今できることとしてSNSでの発信を続けていたのです。

テレビ出演に書籍出版も!取材から約1年8ヶ月で広がった活動の輪

前回の取材から約1年8ヶ月が経過し、シワ二さんの活動はさらに多角化しています。
現在はTikTokやYouTubeを中心に、インドと日本の違いや、日本でのリアルな生活経験を日々投稿しています。

最近では、テレビに出演するなど、SNSの枠を超えてテレビメディアへも活動の幅を広げました。

大きな変化として、インドについての情報をまとめた書籍を出版したことが挙げられます。
SNSでは伝えきれない深い知識や視点を一冊の本に凝縮し、より多くの人へ届ける形を実現しました。

日系ペルー人の夫とインド人の妻という、多文化な背景を持つ夫婦だからこそ伝えられる視点を大切にしながら、視聴者が「知って面白い」「考えるきっかけになる」と感じるコンテンツ作りを続けています。

「観光地ではない場所」を歩く、YouTubeでの新たな挑戦と信念

約4ヶ月前からは、YouTubeで長尺動画の投稿を本格的にスタートさせました。
現在は東京を中心に「駅巡り」の企画に力を入れており、あえて有名な観光地ではない場所を歩くことで、日本の日常の魅力や多様な一面を切り取っています。

街ごとの空気感や、その場での人との出会いを大切にする姿勢は、シワ二さんの発信における新たな柱となっています。

こうした活動の根底にあるのは、表面的なイメージではなく、地に足のついた文化理解を広めたいという哲学です。
日本の駅で降りて、気になった場所にふらりと寄ってみる。

そんな何気ない日常の交流を通じて、日本とインド、そして異なる文化を持つ人々が、お互いをより身近に感じられるような架け橋を目指しています。

地方への進出とリアルトラベル、そして「本場の味」を届けるレストランへ

シワ二さんの情熱は、さらなる未来へと向いています。
短期的な目標として、現在は東京が中心となっている駅巡り企画を地方へ広げていきたいと考えているのだとか。

かつて佐賀県に住んでいた経験から、地方ならではの日常や魅力に強く惹かれており、その土地の空気を発信することで地域活性の一助になりたいという願いを持っています。
また、日本人と一緒にインドを旅する企画も構想中で、動画越しではない「リアルなインド」を体験してもらう機会を作ろうとしているのだそうです。

そして長年抱き続けている夢、インドレストランのオープンという目標も揺らいでいません。
それは、いわゆる一般的なインド料理のイメージを超えた、家庭料理や地域ごとの奥深い食文化を体験できる場所です。

食を通して日本とインドの距離を縮めたいというシワ二さんの挑戦は、これからも形を変えながら続いていきそうですね。

提供元:@indogo_channelさん

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