今回は、小学1年生の息子さんとのLINEのやり取りで、思わず心臓がドキドキしてしまったというサキさん(仮名)に、ハプニング満載のエピソードを伺いました。
仕事中の母に届いた、まさかの一言

普段は家にいることが多いというサキさん。その日は珍しく仕事で外出しており、打ち合わせの真っ最中でした。そんな時、小学1年生の息子・ユウくんからLINEが届きます。画面に表示されたのは、「かあちゃんとうしよ」(原文ママ)という、たった一言。
「電話できない状況だったので、何事かと思って本当に慌てました。『どうしたの!?いまでんわできないからおとうさんにでんわして!』と返信してから数分後、『がむのんだ』『といれいるよ。でないがむ』と立て続けにLINEが来て、やっと状況が飲み込めました」とサキさんは当時を振り返ります。どうやらユウくんは、大人が噛むガムを誤って飲み込んでしまい、不安になって連絡してきたようでした。
「どうしよう」のSOSに、母の心臓はドキドキ
普段は滅多に一人で留守番をすることのないユウくん。その日はたまたま一人で過ごしており、退屈しのぎに大人のガムを噛みながら漫画を読んでいたようです。何かの拍子にガムを飲み込んでしまい、幼い心には大きな不安が押し寄せたのでしょう。
「『どうしよう』の一言だけだったので、本当に心臓がドキドキして収まりませんでした。夫は買い物に出かけていましたが、すぐに帰ってくるだろうとは思っても、早く息子のそばにいてあげたいと気が焦ってしまって…」と、当時の心境を語るサキさん。しかし、すぐに届いた「ガムを飲んでしまった」というLINEで、ようやく安堵のため息をついたと言います。
子どもなりの理由と、親の想い
後日、ユウくんに話を聞くと、「ガムがお腹の中で膨らんでしまうかもと思って怖くなっちゃった」と、不安な気持ちを一生懸命に伝えてくれたそうです。家族みんなで「大丈夫だよ」と慰めると、ユウくんもホッとした様子で、その後は元気に過ごしているとのこと。
この一件を通して、サキさんは「『俺は1人でも留守番できるよー!』と言っていたのに、いざとなると慌ててLINEしてくるあたり、まだまだ幼くて守ってあげたいなぁと思いました」と、改めて親としての愛情を感じたと言います。
小さなSOSが繋いだ、家族の絆
このやり取りの後、サキさん家族の間には、ささやかな変化がありました。「何かあったらすぐにLINEをしてくれて良かったと思いました。小さなことでも一人で溜め込まずに、何でも相談し合おう」と、家族で話し合ったそうです。
予期せぬ息子のSOS LINEは、サキさんにとって仕事中の大きなハプニングでしたが、同時に、親子の絆を改めて確認する温かいエピソードとなりました。
