上司との会話後…社内の雰囲気に”違和感”。私「顔から火が出るほど恥ずかしかったです」 その違和感の正体に「必死」「それはショック」

上司との会話後…社内の雰囲気に”違和感”。私「顔から火が出るほど恥ずかしかったです」 その違和感の正体に「必死」「それはショック」

何気なく使っているビジネス用語。
「きちんと敬語を使っているつもり」でも、実は相手との立場によって受け取り方が変わることがあります。

今回話を聞いたのは、30代の女性フリーランス。
新卒で入社したばかりの頃、言葉づかいをめぐって忘れられない経験をしたといいます。

元気よく言った「ご苦労様でした」

入社して間もない頃、他部署の50代の部長と一緒にプロジェクトを進める機会がありました。
打ち合わせが終わり、部長が席を立とうとしたとき、女性はこう声をかけました。

「ご苦労様でした!」

さらに、部長からもらったアドバイスに対しても、笑顔でこう返したそうです。

「すごく参考になります!」

当時の彼女にとっては、精一杯の敬意と感謝の表現でした。

先輩からの呼び出し

その場で部長は苦笑いを浮かべながら去っていきました。
数時間後、教育担当の先輩から呼び出されます。

「部長に対して『ご苦労様』は上から目線に受け取られることがあるよ。それから『参考になります』は、相手を評価する立場のニュアンスが含まれることがある。目上の人には『勉強になります』のほうが無難だよ」

丁寧ながらもはっきりとした指摘でした。

「良かれと思って」が裏目に

「顔から火が出るほど恥ずかしかったです」

自分では、相手を敬い、やる気を伝えているつもりでした。
それが、立場によっては失礼にあたる可能性があると知り、ショックを受けたといいます。

同時に気づいたのは、言葉の裏にある“立場”や“ニュアンス”の存在でした。

「日本語って本当に難しいと感じました。若さゆえの無知で、不快な思いをさせてしまったかもしれないと反省しました」

【専門家のコメント】ビジネスシーンにおける敬語と立場の考え方

このようなケースについて、撫子Plus株式会社の鮎永 麻琴さんに話を聞きました。

■ ビジネスシーンにおける敬語は「言葉」より「立場」が軸

敬語は単に丁寧な言葉を使えばよい、というものではありません。
ビジネスシーンでは、誰が誰に対して使うのか=立場の関係性が非常に重要になります。
日本語の敬語は、「敬意を示す仕組み」であると同時に、無意識のうちに上下関係や評価の立場を表してしまう言語体系でもあります。
そのため、「丁寧に言ったつもり」でも、立場が逆転したニュアンスに聞こえることがあるのです。

■ 「お疲れ様です」と「ご苦労様です」の違い

どちらも相手の労をねぎらう言葉ですが、一般的なビジネスマナーでは、使い分けに注意が必要です。

• お疲れ様です
→ 社内で広く使える表現。上司・同僚・部下いずれにも無難。
→ 相手の努力や働きに対する労いのニュアンス。

• ご苦労様です
→ 本来は目上の人が目下の人へ使う表現。
→ 目下の立場から目上へ使うと「評価している」印象を与える可能性がある。
つまり、「ご苦労様」は文法的に誤りというよりも、“誰の立場から発している言葉か”が問題になる表現ですので、迷ったときは「お疲れ様です」を選ぶのが無難です。

■ 「参考になります」と「勉強になります」のニュアンスの違い

この2つも似ているようで、微妙なニュアンスの差があります。

• 参考になります
→ 「判断材料のひとつとして取り入れます」という意味合い。
→ やや“対等”または“評価する側”のニュアンスを含む場合がある。

• 勉強になります
→ 「自分が学ぶ立場です」という姿勢を示す表現。
→ 相手を立てるニュアンスが強い。

目上の方や取引先に対しては、「勉強になります」のほうが、自分が学ばせてもらう立場であることが明確に伝わります。

■ 敬語は「正解探し」より「響き方」を意識する

若手社員が陥りやすいのは、「どれが正解か」を必死に探してしまうことです。
しかし、敬語に絶対的な正解があるわけではありません。

大切なのは、
• この言葉は、相手にどう響くだろうか
• 自分の立場は今、どこにあるだろうか

と一瞬立ち止まる意識です。
形式にとらわれすぎて萎縮する必要はありません。
敬語は相手を萎縮させるための道具ではなく、関係性を円滑にするためのクッションのようなものです。

■ 知らなかったことは「減点」ではなく「伸びしろ」

新卒時代にこうした経験をするのは、決して珍しいことではありません。
むしろ、早い段階で立場と言葉の関係に気づけたことは大きな財産です。
ビジネス敬語は一夜で身につくものではなく、実践の中で少しずつ洗練されていくもの。
「間違えたくない」と縮こまるよりも、「次はどう言えばより伝わるか」と前向きに捉える姿勢が、最終的には信頼を生みます。

言葉は“響き方”まで考える

それ以来、女性はビジネス用語を単なる定型句として使わなくなりました。

「その言葉が相手にどう響くかを考えるようになりました」

言葉は便利なツールである一方、使い方次第で誤解を生むこともあります。
特に社会人になりたての頃は、「間違えたくない」と思うほど緊張する場面も多いものです。

「知らなかった」と落ち込むよりも、一つ学んだと前向きにとらえる。
その積み重ねが、今の自分をつくっていると女性は振り返ります。

何気ない一言だからこそ、立場や場面を意識する。
その小さな意識が、信頼関係を築く土台になるのかもしれません。

 

【監修者】撫子Plus株式会社 鮎永 麻琴さん
※本記事は、個人の体験談および専門家の見解をもとに構成しています。感じ方には個人差があり、すべての人に当てはまるものではありません。

※この記事はAI生成された画像を使用しています

この記事の写真一覧はこちら