文化や生活習慣の異なる国を訪れると、当たり前だと思っていた日常がまったく違って見えることがあります。
今回お話を伺ったのは、アメリカ合衆国・アリゾナ州出身のケイレブさん夫妻。
初めて日本を訪れたケイレブさんは、街の清潔さや人々の振る舞い、交通の便利さに強い印象を受けたといいます。
「とにかく整っていて、きれい」日本の街に驚き
日本に来て最も驚いたことについて、ケイレブさんはこう話します。
「みんなとてもきちんとしていて、親切ですよね。
それに、街が本当にきれいです。アメリカと比べても、かなり清潔だと感じました」
ゴミがほとんど落ちていない街並みや、公共の場での落ち着いた雰囲気。
日本で暮らしていると見慣れた光景も、海外からの目には“特別な日常”として映ったようです。
都市間の移動がスムーズ。公共交通の便利さ
日本での生活の中で、特に便利だと感じた点について尋ねると、真っ先に挙げたのが公共交通機関でした。
「電車でいろいろな都市に、すごく簡単に移動できますよね。しかも早くて分かりやすい。それが本当に便利でした。アメリカでは考えられません」
広い国土を持つアメリカでは、都市間の移動に車や飛行機が欠かせません。
そのため、日本の公共交通網の発達ぶりは新鮮に感じられたといいます。
買い物以上に印象に残ったのは“人のやさしさ”
日本で「買ってよかったもの」を尋ねると、ケイレブさんは少し考えたあと、意外な答えを返してくれました。
「物というより、人のやさしさが一番印象に残っています」
地下鉄で道に迷ったときのことを、こう振り返ります。
「迷っていたら、周りの人が声をかけて助けてくれました。
言葉が完璧に通じなくても、何とかしようとしてくれる姿勢がとてもありがたかったです」
迷っても、必ず助けてくれる人がいる
日本で困ったこととして挙げてくれたのは、到着直後の移動でした。
「最初は電車の乗り換えが少し難しかったです。でも、思ったより早く慣れることができました」
駅構内で迷ったときも、周囲の人の助けやスマートフォンで調べることで、問題はすぐに解決できたそうです。
「日本では、困っても何とかなる安心感があります」
外国人の目に映った、日本の“当たり前”の価値
整った街並み、便利な公共交通、そして自然に手を差し伸べてくれる人々。
ケイレブさんの言葉からは、日本の日常が持つ“安心感”や“やさしさ”が浮かび上がってきました。
海外からの視点を通して見ることで、
私たちが普段あまり意識しない日本の魅力が、改めて見えてきます。
ケイレブさん夫妻の素直な感想は、新たな気づきを私たちに与えてくれました。
