子どもが小学生になると、親の付き添いなしで「友達の家」へ遊びに行く機会がぐっと増えます。そこで気になるのが、我が子やよそのお子さんの「訪問マナー」ではないでしょうか。
「靴を揃えているかしら」「挨拶はできたかな」と、我が子の振る舞いにハラハラした経験を持つ親御さんは少なくないはずです。
あるいは、よそのお子さんを家に迎えた際、そのあまりの礼儀正しさにハッとさせられ、翻って我が家の教育方針や、自分自身の「偏見」に気づかされることもあるようです。
仕方がないと半ば諦めていた、小学生たちの「玄関マナー」
30代の主婦・Aさんも、息子の友達が家に遊びに来たことをきっかけに、自らの思い込みを恥じ、子育てへの意識が変わったといいます。
Aさんの息子さんは現在小学3年生。
活発な男の子で、学校が終わるとよく男女問わずたくさんの友達を自宅に連れてくるそうです。
賑やかなのは良いことである反面、Aさんには少しモヤモヤする日常の一コマがありました。
それは、当時小学2年生だった子どもたちの玄関での振る舞いです。
遊びに来る友達の多くは、靴を揃えずにそのまま上がったり、着てきたコートを脱ぎっぱなしにしてその辺に置いたりすることが日常茶飯事でした。
Aさんも「まあ、まだ2年生だし、これくらいは仕方がないのかな」と、半ば諦めるような気持ちで、特に注意することもなく見守っていたと言います。
「当たり前」を覆した、初めて遊びに来た女の子の完璧な所作
そんなある日、初めて遊びに来た同学年の女の子の行動が、Aさんのこれまでの「当たり前」を大きく覆すことになります。
その女の子は、玄関を開けるときちんと「お邪魔します」と挨拶をし、脱いだ靴をきれいに揃えました。
それだけでなく、着ていたコートをその場で丁寧に畳むと、Aさんに向かって「これはどこに置けばいいですか?」と尋ねてきたのです。
大人でもうっかり忘れてしまいそうな丁寧な所作を、ごく自然にこなす小学2年生の姿に、Aさんは新鮮な驚きを覚えたと言います。
相手の背景で勝手に判断…目の前で崩れ落ちた私の先入観
実はAさん、その女の子の家庭環境を事前に少し知っていました。
「その子は4人兄弟なんです。
お母さんもすごくパワフルで、どちらかと言えばいつも豪快でおおらかな印象の方でした。
だから勝手に『4人兄弟の賑やかな家庭だし、そこまで細かい礼儀作法までは行き届いていないかもしれないな』なんて思い込んでしまっていたんです」
大家族でいつも忙しそうだから、という理由だけで、子どものしつけについて先入観を持っていたというAさん。
しかし、目の前の女の子の見事な振る舞いを見て、その勝手な思い込みがガラガラと崩れ落ちるのを感じたと言います。
「相手の背景だけで『きっとこうだろう』と決めつけてしまっていた自分が、本当に恥ずかしくなりました。
同時に、その子の細やかな気配りや優しさに、心の底から感動したんです」
ルールを押し付けるのではなく、素敵な行動を「我が子と共有する」
その後、Aさんはその場にいなかった息子さんにも、その女の子がどれだけ素敵な振る舞いをしていたかを伝えたそうです。
幼稚園の頃は親が同伴するため、その場で「靴を揃えなさい」「手を洗いなさい」と口酸っぱく言えていたものの、小学生になって子どもだけで行動するようになると、目が届かなくなります。
Aさんは今回の出来事を経て、「我が子にも、もっと大切なことをしっかり伝えていかなければならない」と改めて感じたと言います。
この一件があってから、Aさんの家庭では少し変化が生まれました。
ただルールを押し付けるのではなく、よそのお子さんたちの会話や行動を見て「これは少し不快だな」「素敵だな」と感じたことがあれば、それをそのまま我が子に共有し、一緒に考える時間を作るようにしたそうです。
子どものお友達関係は、時に親にとっての学びの場にもなります。
大人の物差しで子どもやその家庭を測るのではなく、目の前の純粋な行動から、私たち親が学べることはまだまだたくさんあるのかもしれません。
※この記事はAI生成された画像を使用しています
