「不安はずっとあります」
そう話すのは、30代のパート・アルバイトとして働く女性。
小学生以上の子どもを育てながら、現在は片働きの家庭で暮らしています。
日々の生活は、パートナーの収入が主。
自分自身も働いてはいますが、家計の中心を担っているわけではありません。
それでも、「お金のことを考えない日はない」といいます。
「貯金が苦手」という自覚から始まった不安
もともと、この女性は「貯金が得意なタイプではない」と感じていました。
気を抜くと使ってしまう。
余ったら貯金しようと思っても、結局残らない。
「分かっているのに、うまくできない」
そんな感覚が、長く続いていたそうです。
現在の貯金額は、200万円ほど。
決してゼロではありませんが、本人の気持ちは「かなり不安」。
数字を見るたびに、「この金額で、子どものこれからを支えられるのか」と考えてしまいます。
不安の背景にあったのは、収入よりも“役割”だった
不安の理由は、単に金額だけではありません。
片働きの家庭であること。
もしパートナーの収入に何かあったら、自分はどこまで支えられるのか。
「自分が家計の柱ではない」という感覚が、将来への不安を大きくしていました。
それでも、少しずつ変えてきたこと
不安を抱えながらも、この女性は何もしてこなかったわけではありません。
ボーナスは基本的に使わない。
格安SIMに乗り換える。
保険の内容を見直す。
大きな節約ではありませんが、「できることから整える」ことを意識してきました。
派手さはなくても、家計と向き合おうとする姿勢は、確かに積み重なっています。
合わなかった工夫から、分かったこと
一方で、合わなかった方法もあります。
食材を1週間に1回だけまとめて買う、という節約。
結果的に、食材を腐らせてしまったり、最初に使いすぎて後半が苦しくなったりしたそうです。
「節約のつもりが、逆にストレスになっていました」
やめてみて初めて、自分の生活リズムには合っていなかったと気づきました。
不安があるからこそ、続けられていること
今も、不安が消えたわけではありません。
それでも、「何も考えていない不安」ではなく、
「考え続けている不安」に変わってきたといいます。
貯金が苦手だと分かっているからこそ、無理な方法は選ばない。
続けられる形を探す。
その姿勢自体が、少しずつ安心につながっているのかもしれません。
安心は、急に手に入るものではない
貯金がいくらあれば安心、という答えはありません。
でも、自分の弱さを知り、合わない方法をやめ、それでも向き合い続けている。
それは、すでに「前に進んでいる状態」とも言えます。
不安を抱えながら生活している人は、少なくありません。
この声は、「不安がある=できていない」わけではない、ということを静かに教えてくれます。
