海外から日本を訪れた人の声には、私たちが当たり前だと思っている日常が、違った角度から映し出されることがあります。
今回話を聞いたのは、スイス出身のマルコさん(仮名)とダニエルさん(仮名)。
2人は一緒に日本を訪れており、滞在はおよそ1〜2週間ほどだといいます。
日本は「とても楽しい」と感じる場所
日本での印象を尋ねると、2人はそろってこう答えました。
「とてもいいです。すごく楽しいです」
マルコさんは、日本を訪れるのは今回が2回目。ダニエルさんも過去に来日経験があり、日本の雰囲気にはある程度なじみがあったそうです。
来日前のイメージと、実際に感じた日本
日本に来る前、日常生活についてどんなイメージを持っていたのかを聞くと、
マルコさんは初めて日本を訪れたときの印象をこう振り返りました。
「社会的な部分は、少し想像と違いました」
その理由について、次のように説明してくれました。
来日前は、日本はもっと形式張っていて、
人と人との距離が遠い社会なのでは、という印象を持っていたそうです。
ところが実際に滞在してみると、ルールやマナーは多いものの、
その分、互いに気を配り合い、安心して過ごせる空気があると感じたといいます。
「厳しいというより、秩序がある、という感じでした」
一方で、利便性や清潔さ、安全性については、
事前に聞いていた通りで、日本の良さが特に際立っている部分だと感じたそうです。
ダニエルさんもその点には共感しつつ、特に印象に残ったのは日本の食文化だったと話します。
「ヨーロッパに近い食事を想像していましたが、実際はまったく違いました」
初めて体験した、日本ならではの食
日本での印象的な食体験として、ダニエルさんが挙げたのがクジラ料理でした。
「先日、初めてクジラを食べました。おいしかったです」
部位によってはマグロに近い味わいだったそうで、
戸惑いよりも「新しい体験」として受け止めていた様子がうかがえます。
「もう一度食べるかは分かりませんが、一度きりの経験としては、試してみてよかったです」
慣れるまでに時間がかかったのは「ゴミの扱い」
出身国と比べて、日本で違いを感じた点について聞くと、
2人が共通して挙げたのが街中にゴミ箱が少ないことでした。
マルコさんは、初来日前に日本のマナーを事前に調べてきたといいます。
「電車の中で電話をしないことなどは、よく知られていますよね」
ただ、実際に滞在してみると、ゴミを捨てる場所がなかなか見つからず、少し戸惑う場面もあったそうです。
「本当に小さなことですが、毎日のことなので、積み重なると少しストレスになります」
「分かっていれば、受け止め方も変わる」
一方、今回が2回目の来日だったダニエルさんは、
事前にマルコさんから話を聞いていたため、比較的スムーズに慣れたといいます。
「最初からゴミ箱が少ないと分かっていたので、心構えができていました」
不便さはあっても、それを日本のやり方として受け入れ、
「自分たちのほうが合わせたい」と感じているそうです。
控えめに見えて、実はフレンドリー
最後に、日本文化について感じたことや、日本の人たちに知ってほしいことを聞きました。
「西洋から来ると、日本人は控えめで、少し距離があるように見えるかもしれません」
しかし、実際に交流を重ねると、その印象は変わったといいます。
「夜に出かけて、少しお酒を飲んで話すと、みんな本当にフレンドリーで、素敵な人ばかりです」
少しでも日本語を学ぼうとすることで、体験はより良いものになるとも感じたそうです。
敬意と準備があれば、過ごしやすい国
地図アプリなどのツールを活用し、事前に調べて、敬意を持って行動すれば、
日本はとても過ごしやすい国だと2人は話します。
外からの視点だからこそ見えてくる、日本の日常。
その一つひとつが、私たちにとっても新たな気づきを与えてくれるのかもしれません。
