在宅勤務が増え、長時間パソコンに向かう生活が続く中で、
「なんとなく体がつらい」と感じていませんか。
30代・在宅で事務の仕事をしている女性も、
そんな違和感を抱えていた一人でした。
気づくと、首を前に突き出した姿勢になっていた
在宅勤務中、
気づくと首を前に突き出すような姿勢で
パソコンに向かってしまう。
その状態が続き、
肩こりや頭痛を感じることが増えていったといいます。
「姿勢が悪いのかな、とは思っていました。でも、どう直せばいいのかわからなくて……」
「よくあること」だと思い、深刻には捉えていなかった
当時は、
それを大きな問題だとは感じていませんでした。
長時間パソコンを使う仕事だから仕方ない。
肩こりは誰にでもあるもの。
そう考え、気になりながらも放置していたそうです。
姿勢を正そうとしても、
数分で元に戻ってしまうため、
「自分はこういう体の使い方なんだろう」と
半ば諦めていた部分もありました。
相談して言われたのは「首ではなく、骨盤が原因かもしれません」
体の不調について相談した際、
思いがけない言葉をかけられます。
「首を前に出す姿勢は、首や肩ではなく、骨盤の傾きが原因になっていることが多いですよ」
首や肩の問題だと思っていた女性は、
この指摘に驚いたといいます。
骨盤が前に倒れやすくなることで、
バランスを取ろうとし、
結果的に頭が前に出る姿勢になる。
さらに、スマホを見るときの姿勢など、
日常のクセも影響している可能性があると説明されました。
無理に直すのではなく、「土台」を意識するように
それ以降、女性が意識するようになったのは、
「首を引く」ことではありませんでした。
・椅子に深く座る
・骨盤を立てるイメージを持つ
・スマホを顔の高さに近づける
どれも、無理なくできることばかり。
完璧ではないものの、
少しずつ意識するようになり、
肩こりが軽くなったと感じているそうです。
【専門家の見解】在宅勤務の姿勢は「首」より先に見るべきポイントがある
そこで、AGO global株式会社 代表取締役として身体と健康分野に携わり、延べ7万人以上の施術実績を重ねる一方、セラピスト育成や執筆・監修、企業向けアドバイザーとしても活躍されている湯山卓さんに、在宅勤務で多くの人が悩む姿勢の問題について話を聞きました。
首が前に出るのは、体の「バランス機能」が働いている証拠です
7万人以上のお身体を見させていただきましたが、デスクワークで首が前に出てしまう方の多くは、実は「骨盤」が後ろに倒れています。
人間の体は、骨盤が後ろに倒れて背中が丸まると、バランスを取るために自然と頭を前に突き出すようにできています。つまり、首が出ているのは「姿勢が悪い」というよりも、倒れた骨盤の上でなんとか頭を支えようとした、体の必死なバランス調整の結果なのです。
【無理なくできる「座り方」のコツ】
この状態で無理に首だけ引こうとすると、かえって首や背中の緊張を強めてしまいます。まずは土台である骨盤を整えましょう。
最も簡単な方法は、「お尻の穴を真下に向ける」こと。椅子に座ったときにお尻の穴が後ろではなく、椅子の座面(真下)を向くように意識すると、自然と骨盤が立ち、頭の位置もスッと戻りやすくなります。
気合や筋力ではなく、ちょっとした「骨の向き」の意識で、体は驚くほど楽になりますよ。
「自分の怠慢じゃなかった」と思えたことが、一番大きかった
今回の経験を振り返り、
女性はこう話します。
「姿勢が悪いのは、自分の怠慢だと思い込んでいました」
でも実際は、
生活習慣や体の使い方が影響していた。
そう知れただけで、
気持ちが軽くなったといいます。
「早めに気づいて相談できたことで、
不調が深刻になる前に対策できて良かったです」
【監修者プロフィール】
湯山 卓(ゆやま・たく)
AGO global株式会社 代表取締役
IT企業人事と健康産業の経験を併せ持ち、身体と働く環境の関係性について研究・実践を行う。
これまでに7万人以上の施術に携わり、セラピスト育成にも注力。主宰スクールからは400名以上が卒業している。
各種メディアへの掲載や書籍出版のほか、企業向けの健康支援・顧問活動なども行っている。
※本記事は、個人の体験談および専門家の見解をもとに構成しています。体の感じ方や原因には個人差があり、すべての人に当てはまるものではありません。
