InstagramやTikTokで、人間関係や夫婦・パートナーシップ、会話の距離感をテーマに、漫画と文章を発信しているB.B軍曹(@b.bgunso/@b_bgunso)さん。
B.B軍曹さんの投稿が扱っているのは、はっきりと名前をつけにくい感情や、説明しようとするとこぼれてしまう違和感です。
強い言葉で切り取りながらも、「こう感じるべきだ」「こう乗り越えるべきだ」とは言い切らない。
受け取り方を読む側に委ねる余白が、発信全体を通して大切にされています。
今回紹介する投稿も、そんなスタンスがよく表れた一編です。
なんとなく、ずっと疲れている時期
この話が描かれたのは、特別な出来事があったわけでも、明確な理由が見つかっていたわけでもない頃でした。
「しんどい」と言うほどではない。でも、「調子がいい」とも言えない。
そんな状態が、気づけば長く続いていたといいます。
原因が分からないまま、なんとなく疲れが抜けない。
言葉にしづらい不調が、日常の中に静かに積み重なっていました。
夫が口にした、少し変わった考え方
そんなとき、夫が何気なく口にしたのが、「ストレスはポイント制にすればいい」という言葉でした。
ストレスを「なくすべきもの」でも、「我慢して耐えるもの」でもなく、一定量たまったら、ご褒美に変えてしまえばいいのではないか、という発想です。
正論でも、解決策でもありません。
けれど、これまでとは違う見方でした。
「頑張っている証拠」として数えていい
この言葉を聞いて、B.B軍曹さんは少し肩の力が抜けたといいます。
ストレスを感じている自分を責めるのではなく、「それだけ日々をやり過ごしている証拠」として数えてもいい。
ポイントがたまったら、何か特別なことをしなくても、自分に小さな許可を出してあげればいい。
その考え方そのものが、すでに救いのように感じられたそうです。
この投稿が描いているのは、対処法ではない
このエピソードで描かれているのは、分かりやすいストレス解消の方法や、前向きになるためのノウハウではありません。
しんどさを消すことでも、
意味をポジティブに塗り替えることでもない。
ただ、感じてしまったストレスを、そのまま否定せずに置いておく。
そんな視点が描かれています。
意味を変えるのではなく、扱い方を変える
気持ちの内容を無理に変えなくても、その扱い方を少し変えるだけで、日常の重さがわずかに軽くなることがある。
この投稿が差し出しているのは、そんな感覚です。
「どうすれば消せるか」ではなく、
「どう向き合えば、これ以上自分を削らずにいられるか」。
答えを急がない姿勢そのものが、読み手にとっての余白になっています。
アカウント全体に通じるテーマ
B.B軍曹さんはSNSでの発信をもとに、これまでに『全てのネガティブをプラスに変える夫 髭の 「人生満点じゃなくてもはなまるだ 編」「NGと書いてナイスガイと読む 編」「さては人生3周目だな 編」』3冊の書籍を刊行しています。
それらの作品にも共通しているのは、
感情を「正しい/間違っている」で切り分けない姿勢です。
疲れている時間も、前向きになれない状態も、無理に修正しようとしない。
代わりに、どう関われば、自分を追い込まずに済むかを、静かに差し出す。
今回の「ストレスはポイント制にすればいい」という言葉も、そのまま真似するための提案ではありません。
読む人それぞれが、自分の生活や感覚に引き寄せて考えられるよう、結論を押しつけない形で描かれていました。
「しんどさをなくす」ことではなく、
「しんどさとどう付き合うか」。
その問いを手放さずに描き続けていることが、
B.B軍曹さんの発信が長く支持されている理由のひとつなのかもしれません。





