家族皆でおいしいご飯を囲む時間は、何にも代えがたい幸福なひとときですよね。
SNSで大きな注目を集めたのが、夕食のメインおかずを巡る母と息子のユーモラスなやり取りでした。
高校受験を終えたばかりの長男くんが放った、ハンバーグへの並々ならぬ執念を感じさせるメッセージに、多くの読者が笑顔になりました。
あれから約1年が経過し、高校生としての生活をスタートさせた長男くんと、料理を楽しむごきょうだいの「いま」を追跡しました。
「絶対に、まじで」ハンバーグへの強い意志が話題に
事の始まりは、高校受験を終えて友人との外出が増えていた長男くんからの連絡でした。
その日は部活動が休みだった妹さんがハンバーグを作ることになっており、お母さんも楽しみでテンションが上がっていたといいます。
長男くんから「ご飯たべてきます」と連絡が入った際、お母さんは少し残念がる反応を期待して「ハンバーグなのにー」と返信しました。
しかし、返ってきたのは予想を遥かに超える「とっておいてください」「絶対に」「まじで」という必死の訴え。そのあまりの熱量に、お母さんは思わず笑ってしまったそうです。
家族5人で囲んだ食卓と子どもたちの料理スキル
結局、長男くんは外出先ではポテトだけを食べて帰宅し、ちょうど同じタイミングで帰ったお父さんも含め、家族5人でハンバーグを囲みました。
長男くんは肉料理全般が好きですが、この日は久しぶりのハンバーグだったこともあり、格別の思いがあったようです。
もともと料理が好きな子どもたちで、長期休みには3人で献立を決め、買い出しから調理まで協力して行うこともあったのだとか。
野菜やお肉をしっかり入れるなどのルールを守りつつ、助け合って作る餃子やお好み焼きは、家族にとって最高のご馳走となっていました。
初めてのアルバイトは「ハンバーグのお店」を選択
記事公開から月日が流れ、高校生になった長男くんは、大きな一歩を踏み出しました。
なんと、初めてのアルバイト先に選んだのはステーキとハンバーグのお店だったのです。
お母さんは「今思えば、やっぱりハンバーグが好きだったんだな」と当時を振り返ります。
気になるまかないについて尋ねると、残念ながら(?)カレーだったそうですが、お母さんとお父さんが客として訪れた際のお味は格別だったといいます。
かつて画面越しにハンバーグへの愛を叫んでいた少年は、今では提供する側として成長を続けています。
「各夜」という新しい家族の食卓スタイル
子どもたちが成長するにつれ、以前のように全員で買い物に行ったり献立を任せたりする機会は減りましたが、それぞれの料理スキルは確実に進化しています。
最近では、お母さんが忙しいときに「各夜」というルールを設けているそうです。
これは「各自、夜ご飯をつくる日」の略で、家にあるもので各自が食べたいものを用意します。
長男くんは自分でしゃぶしゃぶやドリアを作り、娘さんはパン作りに没頭。
次男くんはホットサンドメーカーを使いこなしています。
バラバラのメニューであっても、同じ時間に集まって一緒に食べるのがこの一家の流儀です。
好き嫌いを乗り越えて、いつか野菜をおいしく食べる日を
これからの目標についてお母さんは、子どもたちが苦手な野菜をおいしく食べられるようになることを願っています。
祖父母が育てた新鮮な野菜をもらう機会が多いものの、まだ子どもたちには苦手なものが多いのだとか。
お母さん自身も子どもの頃は好き嫌いが多かった経験から「大人になる頃にはおいしいと思うものが増えていてほしい」と温かく見守っています。
成長とともに家族の形や食卓の風景は少しずつ変化していきますが、自分たちで食を楽しみ、共に食卓を囲む温かさは、これからも変わらず続いていくことでしょう。
提供元:@nanonanona_sさん





