幼い子どもはどこでどんな怪我をするか予測がつかないですよね。
今回紹介するのは「清掃員の心遣いにほっこりしたエピソード」です。

イラスト:yoyoi

テーマパークで楽しく過ごしていたら

ユミ(仮名)さんが2歳の娘のアイ(仮名)ちゃんを連れてテーマパークに遊びに行ったときのエピソードです。

ご機嫌で楽しく遊んでいたアイちゃん。しかし、お手洗いに行ったときに個室の鍵をいじり軽く指を挟んでしまい、痛いと泣き出してしまいました。

すぐにお水で冷やしてから抱っこして「痛かったね〜」と慰めましたが、アイちゃんはなかなか泣き止まず困っていたユミさん。すると、近くで清掃をしていた女性がにっこりと笑って近づいてきて「どうしましたか?」と優しく聞いてくれたのです。

ユミさんが事情を説明すると女性は「そっかそっか、それは痛かったね〜。もう大丈夫だよ、ちょっと待ってね」と言いました。そして、鞄の中からテーマパークのキャラクターがデザインされている可愛いシールを取り出して「これいるかな?どうぞ。好きなところに貼ってね」とアイちゃんに渡してくれたとのこと。

大号泣の娘にそっと寄り添ってくれた女性の話②(イラスト:yoyoi)

アイちゃんはぴたりと泣き止んで、シールを指に貼って「痛くなくなったよ!」と笑顔になりました。すると女性は「よかった。お土産用にもう一枚あげるからね」と言ってシールをもう一枚アイちゃんに渡してくれました。

ユミさんは何度もお礼を伝えましたが、お礼の言葉だけでは足りないくらい助かったといい、アイちゃんもユミさん自身も心が温まった出来事でした。

手を差し伸べるということ

このときのことについて、ユミさんに話を聞きました。

ー周りから助けてもらったとき、相手に対してどう思いましたか?また、なんと感謝の気持ちを伝えましたか?
困っている人や泣いている子を見かけたら、何の見返りもなくてもそっと助けてくれるすごく心優しい温かい人だと思いました。「困っているときに助けてくれる人が現れるというのは、こんなにも心強いことなんだな」というのを身をもって感じた出来事です。その方には「困っていたので本当に助かりました。ありがとうございます」と何度も伝えました。

ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか?
自分も困っているママやパパ、お子さんがいたら、進んで助け舟を出せるような人になりたいと感じました。前までは「余計なお世話かな」と遠慮して申し出さなかった手助けも「まずは声をかけてみよう」と思うようになりました。

ー育児をする上で、大変なことはどのようなことでしょうか?
自分が思うように何でも行動できる訳ではないということです。子どもがいると子ども自身の意思もあり、状態もあり、親である自分の計画通りには進められない場面が多々あります。たとえば今静かにしないといけない、座っていないといけないということが子どもにはまだまだ難しいです。
また、お昼寝の時間を考えて行動することや、子どもが騒いではいけないようなレストランや映画などにはしばらく行くことができないなど、親自身への行動にも制限が色々とついてきます。そういうときに大変だなと感じることがあります。

ー同じように育児に悩む方に伝えたいことなどを教えてください。

なかなか思うように進まなかったり、思うように行動できなくて疲れてしまったり大変だなと感じることがあると思います。そういうときはすべて完璧にできなくてもいいやという気持ちで、あまり気負いすぎないことが大切です。子どもの成長とともにこういうことはなくなっていくから今を大事にしようという気持ちで過ごすと良いかなと思います。

※こちらは実際にユーザーから募集したエピソードをもとに記事化しています。

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