粘土や毛糸、廃材などさまざまな素材で作られた作品がありますよね。中には素材からは考えられないような完成品が生まれることも。アーティストたちの創造力には、驚かされることも多いですよね。

みぃ@新械生物(@mikamama422)さんは、レジンアート作家です。「新械生物」と名付けた、生物の造形と無機質な機械が融合した不思議な生き物を考案しました。

新械生物②(@mikamama422さんより提供)

みぃさんの作る作品は、独創的かつ繊細で美しく、多くの人からも注目されています。
今回は、みぃさんに「新械生物」について詳しいお話を伺いました。

「新械生物」の由来

ー新械生物は海の生き物たちをモチーフにされていますが、何か理由があるのでしょうか?
生物の造形と無機質な機械が融合した不思議な生き物を作ってみたい…と考えた時に、まず思いついたのが魚でした。新しい命の造形…そもそもの生命の源といえば「海」。そこで魚や深海魚にスポットを当ててみよう!と思いました。【新械生物】は、新しい機械の生物と深海を掛け合わせて名付けました。

新械生物③(@mikamama422さんより提供)

作品の制作について

ー1つの作品を作るのにどのくらいの時間がかかりますか?
大きさによってかなり時間が違います。小さなものであれば3時間ほど、大きなものは5日間ほどかかりました。魚の形から制作に入っていく時と、部品を見て閃いて作っていく時とでも時間が変わってきます。

新械生物⑤(@mikamama422さんより提供)

ー歯車や廃部品などどこから手に入れているのでしょうか?
歯車や廃部品は友人や知人からいただいたり、家庭で使っていた家電が壊れた時に分解して集めています。最近は親兄弟も集めてくれています。普通なら家電が壊れるとショックですが、私にはお宝の山に見えます(笑)

想像力を掻き立てられるような世界観を表現

ー作品のこだわりについて教えてください。
「本当にこんな生物がいるかもしれない」と想像力を掻き立てられるような世界観を表現していきたいです。
実際の魚や深海魚をモチーフに制作しているので、作品を見てくださった方が「面白いな」とか「こんなお魚がいるんだ!」と興味を持ってくれると嬉しいですね。また廃部品を使っているので、普通なら捨ててしまうものでもまた何か新しい形になる楽しみもあるということを知ってもらえたらいいなと思います。

ー今までにどのくらいの作品を作ってきたのでしょうか?
しっかり数えたことがないのですが、初期の作品を入れると大体90体ほどになると思います。

新械生物⑦(@mikamama422さんより提供)

ーお子さんたちは作品についてなんとおっしゃっていますか?
子どもたちは二人とも成人しているので、私の作品に関しては特に反応はないですね(苦笑)「いつも楽しそうでいいんじゃない?」とは言ってくれています。

ー今後はどういった作品を作る予定、または作りたいですか?
まだまだ表現したい魚や深海魚がたくさんいるので、精力的にどんどん生み出していきたいです。身近にいる美味しいお魚シリーズとか、深海シリーズ、古代魚シリーズなど作ったら楽しいだろうなと思います。そしていつか新械生物図鑑を作ってみたいです。

新械生物は、どれもとても細やかに作られていてじっくり眺めたくなります。今後の作品も楽しみですね。

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